セッションをしていると『〇〇さんがこう言ってました』
『▲▲さんはこういう経験をして悟ったそうです』
という話をよく聞きます。
が、正直にいうと、誰かの経験や体験は
自分の気づきとは『全くもって無関係』です。
『◎◎さんがこういう体感が至福だって言ってたから、
こういう感覚を大切にするといいよ！』
というのは『◎◎さんのやり方で100点がとれるらしいから、
そのやり方を実践すると100点とれるらしいよ！』
と言ってるようなもの。
でも体感も気づきも悟ったかのような感覚も、
ほんの一瞬の現象なので、
それを一度経験し覚えているからといって、
それがまたリバイバル映画のように、
再びやってくるわけではありません。
なので、誰かの経験も、自分の経験も掴まり続けると、
それを真実だと思い込み、再現させようと苦しくなります。
それがどんなに至福に包まれた感覚であろうが、
幸せであろうが、苦しみであろうが、要は同じ一過性の現象。
それが本物だと思い込み、何度も何度もテープを巻き戻し
体験・体感しようとしたところで、
同じ現象は二度とやってきません。
過去の大きな体験も気づきも、今を超えるものはない。
いつでも現象は一期一会。
その場限りのサプライズプレゼントです。
自我は終わった現象につかまり続け、
なんとかそれを〝ウリ〟にしようと
リバイバル映画作りに必死になりますが、
今この瞬間に湧いてる、たくさんの気づきや
創造性を無視して、誰かの経験や自分の経験を
巻き戻し、掴まり続けているだけ。
本当の気づきや創造性や感覚は、今この瞬間も、
常に新しく入れ替わり立ち代わり生まれ続けています。
過去の経験や誰かの体験なんて、比じゃないくらい、
今というこの場に、たくさんのエッセンスが溢れかえっています。
今の自分の感覚に正直になれば、
それは自ずと誰にでも見えてきます。
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