高貴な香りとは、物質の香りとは違います。
「高貴さ」の香りが漂う高貴な品格の体現者が放つ香りのことです。
地位や身分、家格とは全く異なる精神の質感です。
国宝と言われる仏・菩薩像に、その「高貴さ」を感じます。
あのような高貴な美しさは、どうしたら体現できるのだろう?
そんな想いは、中学生の時に修学旅行で奈良・京都に行った時に芽生えました。
それから、高貴な香りの漂いを求めて、あちらこちらと拝観させていただいております。
特に、京都広隆寺の弥勒菩薩像と、奈良中宮寺の伝如意輪観音像は、共に半
跏像で、とてもその香りが一緒でした。
半跏腑座で、右手を軽く頬に寄せて、思惟をしています。
左手は右足首に軽く置きます。
お二人とも、「どうしたら、迷える人々を救えるのだろうか?」と、
とても優しい微笑を浮かべます。
微笑みながら、思惟しています。
決して眉間にしわを寄せて、重く考えていません。
リラックスして、しかも微笑んでいます。
微笑みながら人々の救いを考える菩薩のようになりたい。
それが、私の願いになりました。
まだまだ憧れに過ぎません。
あのような心境になりたい。
そう思って学習しています。