人間の欲望は、食欲・睡眠欲・性欲を基本欲求とします。
この三つの生得的な欲求が、健全と不健全という人倫・道徳形成
の根幹になります。
この基本欲求への貪りが、あらゆる障害・病気
の根源であるという認識を人間が共有するようになりました。
あらゆる生物のなかで、人間だけが「性欲sexual desire」を中心に生きている。生活を組み立てていることを
理解しています。
人間の「発達」のという観点からも、最も重要な要素になります
。
一般的には、「受精から死に至るまでの人の心身、及びその社会
的な諸関係の量的・質的変化・変容」と理解します。
良く知られる人間の発達段階説に、E.Eriksonの「8段
階説」がありますが、基本的には、「三つの構成要素」になります
。
成長・成熟・学習の発達のことです
①成長Growth ;生涯発達のピークを分水嶺としては、前半が成長、後半が老化と
言われます。(三段階;成長期⇒生殖期⇒生殖期後)
②成熟Maturation ;生殖可能になることです。生殖期の終わりを更年期と言います。
女性では閉経期として分かり易いのですが、男性にもあって最近は
「思春期」に対応して、「思秋期」とも言われます。こうして「熟
年期」を迎えます。
③学習Learning; 発達つまり経験・知識・理解の学習によって思考・情動・行動・態
度のありようが変化・変容・適応できるようになることです。
いま「老・病・死」を生きています。
体から離れる練習をしています。