J子さんは、自分は鬱ではないかと、来談されました。
自分なりに調べて、産後鬱か?更年期障害か?と不安になっています。
彼女の想いには次のようです。
*出産時に夫に、立ち会ってもらえなかった。
*実家に帰らず、母に来てもらったが夫が神経質になり、母の気づかいを見て、本心ではないが、二週間で帰ってもらった。
*母乳が足りず、義母から「余る程出た」という話を聞かされ、とてもプレッシャーになった。いろいろなサプリメントやマッサージをしたり必死でした。
*夫「母乳が足りていない」という言葉に傷付き、密かに泣いた。
*夫は、育児に非協力的で家出したいとメールしたら「好きにすればよい」と返事があったので、家出し、自殺も考えた。そんな私に「子どもがいなかったら離婚している」と言われた。
*以降、夫の言動や行動にイライラしたり、不安になったりします。
*これからを考えると不安・不眠が続いている。
*このままでは、子供に何か影響が出るのでは、という不安もあり、勇気を出して談に来た。
とのことでした。
不安の主な要因は、J子さんの想いが夫に伝わらないことにあります。
J子さんは、夫にいろいろと働きかけますが、逆効果になっているようです。
J子さんの想いは、「私は、こんなに必死なのに、夫は私を支えてくれない。」に集約されます。
今までの働きかけが効果を上げていないとJ子さんは認知することができました。
J子さんの「夫が支えてくれない」という考え方を
「夫に支えてもらえるようなるには」と切り替えることができました。
まずJ子さんは、これまでの自分の気持ちを手紙にして、夫に渡しました。
対面して話すと、感情があふれてしまい夫に反省を求めてしまうからです。
手紙を書くときに留意した点は、恨み辛みを訴えるのではなく、あの時にこのように対応して欲しかったというお願いの文面になるように配慮しました。
本当は、未だ愛があり、楽しく暖かい家庭を作るために、自分の反省点を基にした今後の努力・決意を示しながら、夫にも可能な協力をしてほしいと書き綴りました。
J子の夫は、その手紙を読んで、本当のJ子の気持ちを受け止めてくれたようです。J子は「してくれない」を、素直に「ダメもと」と言う感じで気軽に夫にしてほしいことを言葉にするようになり、夫の態度も協力的になりました。
J子は、私が思いつめ悲観的、不安だけを訴えたので、夫を困惑させるだけだったと振り返ることもできるようになりました。その時の夫の想いも聴くことができ、やっと安心できるようになりました。