現地で調査、復元 東文研の研究者ら講演
アフガニスタンの旧タリバン政権が2001年に破壊した東西2体の大仏を含む世界遺産「バーミヤン遺跡」について、保存のあり方を考える国際シンポジウムが11日、京都市南区の龍谷大アバンティ響都ホールで開かれる。現地で調査、復元作業にあたる東京文化財研究所の研究者が遺跡の現状を紹介し、将来の活用策を探る。
バーミヤン遺跡をめぐっては、日本では東京文化財研究所の山内和也・地域環境研究室長を中心に保存活動を実施。平成15年にイタリアやドイツ、歴史的な遺跡や記念物などの保存・復元などにあたる国際組織イコモス(ICOMOS、国際記念物遺跡会議)などとバーミヤン遺跡保存事業に着手、22年10月までに約10回、現地で活動した。
山内室長によると、各国からの復興支援で遺跡周辺の開発が進み、住宅や道路の建設が増加している半面、資金不足や治安の影響で文化財の修復・保存は進んでいないという。
今回のシンポジウムは同研究所や龍谷大アジア仏教文化研究センターなどが主催。山内室長のほか、破壊された大仏の修復に取り組むドイツの研究者らが遺跡保存の現状と今後の展望などについて講演し、アフガニスタン情報文化省の副大臣らを交えたパネルディスカッションも行う。
山内室長は「バーミヤン遺跡の保存は現地の人の誇りにもつながる。将来の観光資源にもなる遺跡をどう守り、活用していくかを考える機会になれば」と話している。
午後1時~5時10分。入場無料。事前申し込みが必要で、定員(200人)に達するまで受け付ける。問い合わせは東京文化財研究所。
出典:MSN産経ニュース