2013年から3年間サンフランシスコに住む娘の家族と暮らしていたとき、車で出かけるとGoogleの自動運転実験車によく出会いました。
Googleは自動運転車の開発を2009年に始め、2020年までの完成を目指していました。
アメリカのGeneral Motorsも自動運転車を3年程度で完成すると公表していたので、70代前半の私は心強く思ったものです。
グーグルの自動運転実験車(ベース車両はトヨタ・プリウス)(Telegram & Gazette)
当時のトヨタ自動車の社長が自動運転車についてコメントを求められ、「自動運転車ができると、車を運転する喜びがなくなる。」と答えたという記事を読み、自動運転車自体や身障者・高齢者への理解のなさにがっかりしたことを覚えています。
日本では1997年に高齢者講習が、2009年に高齢者を対象とする認知機能検査が導入されただけでなく、1998年には運転免許の自主返納制度が開始されていました。
その結果、高齢者の運転を問題視する風潮も生まれて多くの高齢者がやむなく運転を諦めていたのです。
その後、私は残りの人生をアクティブに生きようとフィリピンへ移住しました。
リトル・アメリカと呼ばれるフィリピンには、年齢による差別はありません。
先日84歳の誕生日を前にフィリピンの運転免許証を更新した際の身体機能検査は、病歴・病状の自己申告と医師による視力検査・問診で全ての申請者共通でした。
免許条件としてメガネの着用が付されましたが、更新された免許証の有効期間は10年です。
身体機能検査(助手による事前確認)
94歳の誕生日まで運転できたとしても、自動運転車があれば安心で行動範囲も広がります。
ところが、自動運転車の開発は 当時の予想より遅れているようです。
身障者や高齢者が待ち望む自動運転車の現在地を確認しました。
GM Cruiseの世界初の量産型自動運転車(レベル4、2017年)(WIRED)
結論から言うと、自動運転車の開発には未だ不確定要素があります。
自動運転のレベル4(高度運転自動化)は実用化されていますが、レベル5(完全運転自動化)の実用化には技術的なブレークスルーが必要です。
自動運転のレベルと実用化状況(CarConnect)
代表的な企業の自動運転車開発の現状とレベル5開発計画は次の通りで、レベル5の開発目標は2020年代後半となっています。
現在の自動運転システムは、カメラ・レーダー・LiDAR(レーザーによる距離測定センサー)で周囲の状況を認識し、AI(人工知能)が運転判断を下しています。
レベル5では運転中に遭遇する予期せぬ事象や非常に稀な事例においても、人間と同等以上の判断をすることが求められ、さらに高度なセンサーと人間の頭脳と同等以上のAIが必要となるのです。
代表的な企業の自動運転車開発の現状とレベル5開発計画
TeslaのFull Self-Driving (Supervised)(レベル3)(Tesla)
Waymoの無人タクシー(レベル4)(THe Road to Autonomy)
しかし、特定条件下ではTesla FSD (Supervised)(レベル3)もWaymo無人タクシー(レベル4)も、次の通り平均的な人間ドライバーを大きく上回る安全性を達成しています。
それは自動運転システムは飲酒運転、居眠り運転、漫然運転などはせず、瞬時の休みもなく周囲の状況を認識して運転判断を下しているからです。
ドライバーの積極的な監視下でのFSD (Supervised)の成績(Tesla)
平均的な人間ドライバーと比較したWaymoドライバーの成績(Waymo)
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フィリピンでレベル3の自動運転が承認され次第、FSD (Supervised)が搭載された最安値のTesla Model 3 Standardを購入してレベル4・5へのアップデートを待つという対応が私にはできそうです。
しかし、同車のアメリカにおける価格はUSD36,990(約590万円)、FSD機能の月額利用料はUSD99(約16,000円)で気軽に買える額ではありません。
Tesla Model 3 Basic Autopilot(レベル2)(Tesla Philippines)
引用資料:「自動運転のレベル5はいつ実現する?主要国の現状や課題を徹底解説」
CarConnect










