日本人は、出発地または次の目的地への航空券を所持していればフィリピンへビザなしで入国できます。
入国時に旅券に３０日間の滞在期限を明示したスタンプが押され、規則上はTemporary Visitor Visa / 9A Visa（短期滞在者ビザ、通称旅行者ビザ）を取得したことになります。
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旅行者ビザは３６か月まで延長可能で、そのために必要な次の手続きは従来入国管理局本局（マニラ）と各地の入国管理事務所で行なっていました。
１、旅行者ビザの延長
２、外国人登録証の取得
３、年次出頭報告
４、出国許可証明書の取得
入国管理局本局（マニラ）：Limonzより
各地の入国管理事務所（入国管理局）
２０２３年７月、入国管理局は諸手続きのオンライン・サービス（E-Services）を導入し、旅行者ビザで長期滞在するための手続きもオンラインで可能になっています。
「フィリピンに旅行者ビザで長期滞在するには？（２０１９年１０月）」では必要な手続きの出頭申請について書きましたので、今回は前記手続きをE-Servicesで行う方法について次の通りまとめました。
１、E-Servicesの利用者登録
２、Visa Waiver（ビザ免除による延長）
３、Tourist Visa Extention（旅行者ビザの延長、正式には短期滞在者ビザの延長）
４、Alien Certificate of Registration Identification Card / ACR I-Card（外国人登録証）
５、Annual Report（年次出頭報告）
６、Emigration Clearance CertificateーB / ECCーB（出国許可証明書）
１、E-Servicesの利用者登録
E-SERVICES Bureau of Immigrationのホームページで利用者登録を行うと、オンライン・サービスの利用が可能となる。
２、Visa Waiver（ビザ免除による延長）
（１）入国時に認められた３０日を超えて滞在する場合、最初の２９日はVisa Waiverとして延長される。
（２）申請書記入内容：申請情報、個人情報
（３）費用：P３,０３０＋オンライン決済の手数料
３、Tourist Visa Extention（旅行者ビザの延長、正式には短期滞在者ビザの延長）
（１）５９日を超えて滞在する場合は、１か月もしくは２か月のどちらかを選んで、ビザが失効する７日前に申請する。
（２）申請書記入内容：申請情報、旅券情報、フィリピン国内の住所、ACR I-Card情報
（３）費用（次の額＋オンライン決済の手数料）
＊３か月目以降の延長（１/２か月）：P４,４００ / ４,９００
＊５か月目以降の延長（１/２か月）：P２,４３０ / ２,９３０
＊７か月目以降の延長（１/２か月）：P３,８４０ / ４,３４０
（４）参考
６か月の延長が可能なLong-Stay Visitor Visa Extension / LSVVE（長期滞在者のビザ延長）（費用：P１１,５００）があるが、現在は入国管理局本局でしか手続きができない。
４、Alien Certificate of Registration Identification Card / ACR I-Card（外国人登録証）
（１）旅行者ビザを含む非移民ビザ所有者が５９日を超えて滞在する場合は、外国人登録証が必要となり、ビザ延長時に併せて申請する。オンライン申請では前３項の申請に含まれている。
（２）費用：＄５０＋P５００＋オンライン決済の手数料＋送料
（３）有効期間：１年（途中で出国すると残余の期間は無効）
（４）便益：居住者として必要な次のようなことが可能となる。
＊銀行口座の開設、株式などへの投資
＊日本の運転免許証の切り替え、運転免許証の取得
＊車の登録
＊就学ビザ・就労ビザの申請
５、Annual Report（年次出頭報告）
（１）外国人登録者は毎年、年初から６０日以内に入国管理局または各地の入国管理事務所に出頭報告する必要があり、これをオンラインで行う。
（２）申請書記入内容：ACR I-Cardの詳細、申請情報、個人情報、ビザ・旅券情報、フィリピン国内の住所、配偶者情報
６、Emigration Clearance CertificateーB / ECCーB（出国許可証明書）
（１）旅行者ビザ所有者が６か月を超えて滞在した場合は、出国時に出国許可証明書を提出する必要がある。
（２）申請の時期：出発の７２時間前
（３）申請書記入内容：申請情報、旅行日程
（４）費用：P１,２１０＋オンライン決済の手数料
（５）有効期間：１か月
