フィリピンでも観光旅行で日本を訪れた人たちからおにぎりの人気を聞くようになっています。
ファミリーマートは2020年、セブンイレブンは2022年にフィリピンでおにぎりの販売を始め、地元ジェンサンでも買えるようになったことを最近知りました。
ところが、品質管理上の問題があるようで、期待したほど美味しくありません。
価格も55−65ペソ(約148−175円)と大多数のフィリピン人が気軽に買えるレベルを超えています。
そのせいか、地元でコンビニおにぎりの話を聞いたことはありませんでした。
みんなが気軽に食べられるおにぎりを作れないか?
手始めに、我が家で作っているツナ・マヨおにぎりの原価を計算してみることにしました。
手順は次の通りです。
1、使っている食材、調味料の価格をスーパーマーケットで確認する。
2、おにぎりのごはんと具の重さを確認する。
3、おにぎり1個に必要な食材、調味料の量を計算する。
4、ツナ・マヨおにぎりの原価を計算する。
1、使っている食材、調味料の価格をスーパーマーケットで確認する。
価格の安い地元資本のスーパーマーケット2店で、我が家で使っている食材・調味料ブランドの最大サイズの価格を調べると次の通りであった。
フィリピン産の短粒種米(P228/2kg)
2、おにぎりのごはんと具の重さを確認する。
一時帰国した際に買い求めたプラスチック製の型枠(底辺6.8cmx高さ6.3cmx厚さ3cm)はコンビニおにぎりのサイズより小さい。
その型枠で作ったツナ・マヨおにぎりのごはんと具の重さの平均を計算するとごはん87g、具13g、合計100gであった。
因みに、日本とフィリピンのコンビニおにぎりの重さは次の通りである。
フィリピンのコンビニおにぎり
3、おにぎり1個に必要な食材、調味料の量を計算する。
今までの経験を基に、ツナ・マヨおにぎり1個(ごはん87g、具13g)に必要な食材、調味料の量を次の通り計算した。
4、ツナ・マヨおにぎりの原価を計算する。
食材・調味料の価格とツナ・マヨおにぎり1個に必要な量から原価を計算すると14.9ペソとなった。
同じ食材と調味料を使って日本とフィリピンのコンビニ・サイズのツナ・マヨおにぎりを作った場合の原価を計算すると次の通りである。
フィリピンのコンビニおにぎり
日本の飲食店における売上高に占める各費目の割合の目安は次の通りです。
ウェブサイトで調べると、フィリピンのレストランでも各費目の割合は殆ど変わりません。
写真は食べログより
原価率30%を適用すると、原価14.9ペソのおにぎりの販売価格は50ペソになります。
フィリピンのコンビニ・サイズにすると彼らの販売価格と同じです。
このままではみんなが気軽に食べられるおにぎりにはなりそうもありせん。
原価を低減すると同時に、原価以外の費用も抑える工夫が必要です。
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