コロナウイルス感染症が終息して平和な日常が戻ると思いきや、気候変動が加速して自然災害の発生は日常化し、貿易戦争がエスカレートしただけでなく、武力戦争も東欧と聖なる地で発生しています。
我が家でも様々な出来事がありましたが、その殆どが祝福すべきことであったのは幸いとしか言いようがありません。
2023年を振り返りながら、我が家の重大ニュース(2023年)を次の通り纏めました。
Gooddoより
1、パートナーの25年にわたる子育てが終了
娘のDianneが7月に大学を卒業して、パートナーLaiの25年にわたる二人の子育てが終了した。
二人の子供に少しでも良い教育を受けさせようと奮闘しているシングル・マザーの彼女を支援したいと思ったのが、彼女との同棲を決めた動機なので、私にとっても目標達成の年であった。
彼女は何事もなかったかのように多忙な病院勤務を続けているが、私は次の目標を模索中である。
2、妻の13回忌法要で一時帰国
妻の13回忌法要のため、6年ぶりに一時帰国した。
Laiはコロナウイルス・パンデミックで働きづめだったので、彼女の誕生日に合わせて休暇を取り、私の付き添いがてら日本の休日を楽しんだ。
法要に参列したのは息子二人の家族、米国に住んでいる娘、私の妹夫婦、妻の一番下の妹で、兄夫婦はもういない。
妻は働きながら三人の子育てをした。
二人揃って60歳で退職したとき、何がしたいか妻に尋ねると、「途上国で普通の主婦をしたい」というのが彼女の希望であった。
パナマとマニラで7年間を過ごしたのが、私にはせめてもの慰めである。
子供達が小田原への一泊旅行を計画し、残りの三日間はLaiと東京の名所巡りをした。
彼女は浅草が気に入り、来年の休暇には関西の古都へ行くことになりそうである。
3、パートナーの勤続15年表彰
Laiは大学の看護科を卒業してすぐに看護師になったわけではなく、マニラで会社勤務、地元に帰って日用雑貨品店、仕出し屋、パン屋などをした後、34歳のときに現在の市立病院に職を得た。
6年の契約雇用期間を経て正規雇用となり、今年勤続15年表彰を受けた。
現在は手術部と救急部の主任看護師を兼任して以前にも増して多忙であるが、一切愚痴を言わず、困窮した人たちが医療を受けられるよう奔走している。
コロナウイルス・パンデミックが終わって一息つけるのかと期待していたところ、諸外国からフィリピン人看護師への求人が急増して、彼女の病院でも毎日のように経験を積んだ看護師が退職している。
新人を教育・訓練しては外国に送り出すサイクルに終わりは無いようである。
4、娘の大学卒業
娘のDianneはダバオにある大学の起業学科を7月に卒業した。
正規に大学で学んだのは1年次だけで、2・3年次は自宅でオンライン学習、4年次もオンラインと対面授業の併用であった。
卒業に先立ち6月にバンコックで開催されたLeaders Conferenceに彼女を含む大学のチームが参加し、様々な社会問題の解決手法を提案する競技会で見事優勝した。
現在は卒業プロジェクトとして取り組んだ植物由来の若者向け化粧品のオンライン販売に取り組んでいる。
5、「我が家で花見」プロジェクトの最初の成果
私が日本の桜の話をしたのがきっかけで、Laiは2020年7月に「我が家で花見」プロジェクトを開始した。
地元のガーデン・センターにフィリピンの桜Balayongの苗木がなかったため、代わりに中米・カリブ海諸島原産のTabebuiaを買い、東側の塀沿いにピンク3本、黄色2本の苗木を交互に植えたつもりであったが、成長の過程で右端の1本は種類が異なることが判明した。
2023年3月上旬には樹高が7mに達し、開花が期待されるので注意深く観察していると、右端の1本だけ落葉し始め、3月下旬のある朝、黄色の花房を付けているのをLaiが見つけた。
花と房の形状を頼りに図鑑で調べると、インド亜大陸原産のGolden Shower Treeであった。
4月中旬には、花房がほぼ樹冠の半分を覆うほどになったが、4月20日を過ぎると咲く花よりも散る方が多くなり、花は盛りを過ぎた。
残念ながら、樹冠を覆う満開のGolden showerは見られなかったが、81歳の誕生日の思いがけない贈り物であった。
6、我が家の小さな農園からココナッツとジャックフルーツを初収穫
ココナッツ農場を営むLaiの父親が、2019年11月末に自分で育てた低木種のココヤシの苗を2株植えてくれた。
2022年12月には1株が6mの高さまで育ち、開花・結実を始めた。
低木種は3週間ごとに1本の花軸を伴った1枚の葉が生え、受粉後12か月でココナッツは成熟して年間120個程度収穫される。
2023年9月に初収穫し、「喉が乾いたら、庭先からココナッツを捥いできて究極の健康飲料を飲む。」という贅沢を実現した。
ココナッツと同時に、Laiの父親は家に幸運を招くというジャックフルーツを門の脇に植えた。
3年後には樹高6mに達して見事な樹冠を形成し、樹冠に隠れて多くの果実がなっているのをLaiが見つけた。
2023年3月に始まったアリ被害はなんとか乗り切ったが、無肥料栽培のせいか11月になるとたわわに実った果実の成長が阻害されるようになり、12月には果実の落下が始まった。
暮れも押し迫ったある日、最も大きくなっていた2個のうちの1個が落下していた。
長径35cm、短径18cm、重さは約3kgと小ぶりであるが、果皮が黄色く変わり始めているので、熟れている可能性があり、Laiが4つに切り分けると、予想通り果肉が黄色く熟していた。
負担に耐えかねた樹体が落下させた未熟児がジャック・フルーツの初収穫となり、約20個の果肉を取り出して、弾力と粘り気のある独特の食感と芳醇なほどよい甘さを味った。
施肥すべきか否か?
悩みは年を越すことになった。
7、ゆく年を惜しみ、来る年を祝う
12月31日はDianneの誕生日で、親族が集い、ゆく年を惜しみ、来る年を祝うのが習わしになっている。
今年は彼女の誕生日だけでなく、彼女の大学卒業、Laiの子育て終了など様々な記念すべきことがあったので、盛大なパーティーにすべく準備は1週間前から始まった。
Kamangaレスキュー隊の出動を要請して裏庭の除草と主庭の芝刈りを行い、竹を2群伐採して正面の景観を整え、TabebuiaとFox tailに電飾を施した。
当日は数時間かけて会場を設営し、料理には仕出しだけでなく私が作ったおにぎりとおでんも加わった。