フィリピン移住7年目、2023年の医療費は 50,500ペソ(128,000 円)でした。
また、移住後7年間の年平均医療費は 84,700ペソ(189,000円)になります。
年間医療費は低額でしたが、長らく安定していた排尿困難症状が進行し、糖尿病のリスクが高まっているので、それぞれ適切な対応が必要です。
加齢による体力低下が顕著で、体力中心の生き方を転換する時期になったようです。
1.PhilHealth(フィリピンの公的医療保険)
保険料:P4,800
今年も保険が適用される通院、入院などはなく、保険のおまじない効果が5年間継続している。
2.歯科治療
歯石除去:P1,000
ポースレン・クラウン装着:P8,500
小計:P9,500
料理に紛れていた骨片を噛んで歯が欠損し、ポースレン・クラウンを装着した。
また、コロナウイルス・パンデミック中は控えていた歯石除去を行なったが、意外にも付着量は少なかった。
3.排尿困難症状
処方薬: 2,560x2=P5,120
2,590x2=P5,180
2,640x4=P10,560
2,715x4=P10,860
小計:P31,720
2009年(67歳)に排尿困難症状を自覚するようになり、膀胱と尿道の緊張を和らげるTamsulosinの服用を始めた。
フィリピン(Dumaguete)へ移住後、2017年2月に医師の勧めに従って前立腺肥大の手術(TURP)を受け、採取されたサンプルによる診断は、慢性前立腺炎を伴う結節性前立腺過形成であった。
術後も症状の改善は見られず失望したが、医師の見解を確認できないままGenerai Santosに移転した。
2019年1月に前立腺が肥大し(41g)内腺の膀胱内拡張があると診断され、前立腺の肥大を抑制し膀胱と尿道の緊張を和らげるDuodartを処方された。
前立腺は9ヶ月後には正常のサイズ(18g)に縮小し、Tamsulosinを処方されたが、症状は改善しなかった。
2020年3月以降はコロナウイルス・パンデミックで病院へ行くのを控えたため、パートナーLaiの病院の医師にDuodartを処方してもらい、前立腺は正常のサイズが維持されている。
排尿困難症状の原因は様々であるが、私の場合は今までの経過と既往症などから尿道狭窄や加齢による膀胱収縮障害が疑われる。
最近になって症状が進んでいるので、早急に原因を特定し、それに即した治療を行う必要がある。
大正健康ナビより
4、風邪
処方薬:540x2=P1,080
小計:P1,080
出かける回数が少なく、人混みではマスクをしているため、風邪は2度ひいただけである。
いずれも1週間程度で回復した。
5、健康診断
血液検査(血糖値、HBA1c、血中脂質、総コレステロール値)、尿検査:P2,280
下腹部超音波検査:P1,164
小計:P3,444
健康診断のため血液・尿検査、下腹部超音波検査を受けた。
異常があったのは血液検査の2項目だけで、尿検査と下腹部超音波検査は全て正常であった。
(1)総コレステロール値が昨年同様に正常値をやや超えていた。
(2)血糖値は正常であったが、HBA1c(糖尿病の判定指標)が要注意と判定された。
HBA1c(糖尿病の判定指標)
7、総合評価
医療費合計:P50,500 (128,000 円)
通院も入院もなく、医療費は昨年に続き少額に止まった。
フィリピン移住後7年間の医療費は下表の通りで、年平均は84,700ペソ(189,000円)となった。
この比較的低い医療費が、公的医療保険制度の貧弱なフィリピンでの移住生活を可能にしている。
排尿困難症状は発症以来14年になるが、未だに原因が特定されていない。
症状が進んでいるので専門医の診察を受ける必要がある。
総コレステロール値は正常値の上限あたりで安定しているが、糖尿病のリスクが高まっているので定期的な運動に加え食生活の改善が必要である。
加齢による急速な体力の低下に悩んだが、体力中心の生き方から脳や心の能力を使う生き方への切り替えを促すサインであろうと納得した。
年齢階級別一人当たり国民医療費(2021年度)(厚労省)