フィリピン移住6年目、2022年の医療費は39,360ペソ(95,000円)でした。
また、移住後6年間の平均年間医療費は90,400ペソ(199,000円)となりました。
健康診断の結果は、LDLコレステロール値が少し高いだけで、それさえ気をつければ病気のない生活が送れそうです。
しかし、最大の問題は体力と気力の低下で、無病のありがたみも吹き飛んでしまいます。
これからどのように生きるのか、模索が続きそうです。
老年医学会資料
1、PhilHealth
保険料:P4,800
2017年の規則改定により、外国人の保険料は年額15,000ペソ(退職者)、17,000ペソ(就労、就学、居住者)に増額された上、Z Benefits(がん、心臓病治療などへの定額給付)、出産、外国での入院は適用除外となった。
従って、外国人への適用は国内入院と特定の通院治療(日帰り手術、放射線治療、血液透析など)だけで、給付率は20%程度である。
私は既得権が認められ、フィリピン人と同等の4,800ペソを支払っている。
2、歯科治療
剥離クラウンの接着:P750
親知らず1本を含め25本の歯(クラウンを被せたものあり)が残っている。
インプラントが4本あったが、アバットメント・スクリューの緩みを締め直してくれる歯科医が見つからず、全て破損し、Davaoの歯科クリニックで1本だけ修復した。
フィリピンの地方都市ではインプラントの専門医は非常に少なく、かつ韓国製が主流であるため、規格の異なる他のメーカーの製品には対応してもらえない。
3、前立腺肥大
処方薬:P29,780
コロナウイルス・パンデミックで病院へ行くのを控え、パートナーLaiの病院の医師にDuodartカプセルの処方だけしてもらった。
フィリピン移住後、2017年に前立腺肥大手術(TURP)を受けたが、症状の改善はみられなかった。
その後のDuodartカプセル服用により前立腺は縮小し、症状の進行は抑えられている。
4、風邪
処方薬:P840
高齢になってからは毎年3−4回風邪をひくのが恒例になっていたが、コロナウイルス・パンデミックで自宅中心の生活を続けたため、2年半にわたって風邪をひかなかった。
6月に風邪をひき、風邪そのものはLaiが手配した処方薬で治ったが、合計1ヶ月ほど体調不良が続いた。1ヶ月も体調が優れないのは初めての経験であった。
イラストはあずみ苑から
5、コロナウイルス・ワクチンの追加接種
接種日:9月13日
メーカー:Pfizer
年央になって2箇所のショッピング・モールで追加接種が行われていることを知ったが、ついつい行きそびれ、9月中旬にやっと受けることができた。
2回目接種から1年近く経過した1回目追加接種の効果は不明であるが、次は4ヶ月後に受けるようアドバイスがあった。
2023年は妻の13回忌の法要で日本へ行くので、入国要件を満たす必要がある。
6、健康診断
血液検査(7項目):P3,095
尿検査(1項目):P95
小計:P3,190
簡単な健康診断のためLaiの病院の医師に指示書を作ってもらい、血液検査と尿検査を受けた。
LDLコレステロール値が基準値をやや超えていた。
Laiは魚と野菜中心の料理を心がけているので、数年来この状態は変わっていない。
7、総合評価
医療費合計:P39,360(95,000円)
通院も入院もなく、医療費は昨年に続き少額に止まった。
フィリピン移住後6年間の医療費は下表の通りで、年平均は90,400ペソ(199,000円)となった。
同額は日本の45−49歳の平均医療費19万円(2020年)レベルで、比較的健康に途上国での生活が送れたと評価される。
しかし、78歳頃からの急速な体力と気力の低下は想像していた以上であった。
コロナウイルス感染症が終息に向かっているので積極的に外出し、定期的にガーデン・ジムでの運動とゴルフ練習場通いをするよう心がけている。