Tubbataha Reefs Natural Parkはパラワン島のPuerto Princesa南東180km、スールー海のほぼ中央部にあり、フィリピンの自然保護区に指定されています。

 

保護区の広さは97,030ヘクタールです。

 

Source: DENR

 

Photo from DENR

 

同サンゴ礁群は海洋生物多様性の世界的な拠点であるThe Coral Triangleの北の頂点に位置し、次の通り369種のサンゴ、615種の魚類など多様な海洋生物、鳥類が生息しています。

 

 

The Coral Triangle: Copyright (c) en.wikipedia.org

 

Tubbataha Reefsはそれ自体が原生のサンゴと多様な海洋生物の生態系であるのみならず、スールー海全体の海洋生態系の維持、再生の中心的な役割を担い、絶滅が危惧される多くの海洋生物の生息場所ともなっているため、UNESCOの世界自然遺産などに登録されています。

 

 

Photo from DENR

 

同サンゴ礁群はJessie Beazley Reef、North Atoll、South Atollの大小3の環礁により構成されています。

 

環礁は熱帯、亜熱帯の火山帯海域だけに存在します。

火山島の周囲にサンゴ礁が形成され、その後、火山島が沈降することによりサンゴ礁のみが上方に成長し、海面に環状に残ったものです。

 

 

環太平洋火山帯 Source: Gringer

 

North Atollの北東端にはNorth Isletと呼ばれる小島があり、海鳥とウミガメの産卵場所となっています。

 

Photos by Van Oers

 

 

 

Photo by Cris Hinlo

 

また、South Atollの南西端にはSouth Isletがあり、灯台が設置されています。

 

環礁は海面上の高さが低いため、船舶のレーダーでは捕捉が容易ではありません。

2013年1月には米国の軍艦が座礁しました。

 

Photo from DENR

 

Photo from US Pacific Fleet

 

North Atollの南端にはRanger Stationが設けられています。

レンジャーが常駐して区域の保護活動に従事する傍ら、調査研究や来訪者への情報提供などを行っています。

 

Photo by Dianathegreat201

 

環礁に囲まれた礁湖は海藻とサンゴの床で覆われています。

 

環礁の峰の部分はサンゴと魚の宝庫で、その外側は100mに及ぶ垂直なサンゴの壁です。

 

Photo by lighthousenewsus

 

Photo by vacado indo

 

Photo by Nikswieweg

 

Photo by Andy Nelson

 

Photo by Cris Hinlo

 

晴天が多く、海上が穏やかな3月-6月にPuerto Princesaから数隻の船が定期運航されており、船の所有会社、または旅行会社を通じて予約できます。

 

費用は写真の船の場合(Stella Maris Explorer)、6泊7日で$2,100-2,600です。

 

Photos from Island Republic

 

 

 

美しい海に囲まれたフィリピンで船を持つのは最高の贅沢かもしれません。

自分の船でTubbataha Reefsへ行きたいものです。