【DIVE IN ANOTHER】
第4.5夜 ナカガキ


——ハシガキ

こんちわぁ~♪灰人さ☆(*^ω^*)
ストーリー内の《セッテイ》もハッキリしてきたって事で、ここでキャラをちゃんと紹介しとこうと思いまぁす(笑)


——キャラ

◆第1主人公
ブログ名(めい):灰人
リアル♂♀:♀
ゲームや夢小説を書く事で、D灰好きと知られていた。特に《ラビ》と言うキャラが好きで、コミュニティでは話し方を真似ている。ブログ内容は夢小説だ。
実質的な主人公。
タンカンと名乗る青年に、D灰では、姫の護衛役ですと言われる。どうやら、どこかの小国の姫という設定が付いたようだ。復活では、お嬢様と…豪邸のご令嬢らしい。ふたりは、獄寺と一緒に転校生として来る。
《払暁の女神像》
D灰=ラビ:ベルガモット・アーサー ♀
《獄寺隼人》
復活=獄寺:三國(みくに)冰那乃(ひなの) ♀
武器
D灰:フレイヤの羽衣とタロットカード
復活:タロットカード
タンカン ♂
D灰:曲刀"ハルパー"
復活:仕込みナイフ

◆第2主人公
ブログ名:お豆ちゃんwW
リアル♂♀:♀
いろんなストーリー(キャラ)が好きで知られていた。ブログ内容は好きなキャラとの共演…つまりキャラナリが支流で…日々の出来事が語られている。
D灰では、年下の男の子、聖が何かとついてくる。ちなみに、ラビとは教団内皆が知るほど、仲がいいという設定が付いたようだ。復活では、骸の仲間としてツナの前に行く。聖は弟分らしい。
《孤城の吸血鬼》
D灰=ラビ:ソニョ・ハルリュ ♀
《隣町ボーイズ来る!》
復活=骸:牙氷(がひょう)ユミル ♂
《翔べない天使》
鋼=ロイ:アメイダ・リーディ ♀ 他
武器
D灰:三又槍
復活:ブーメラン
聖 ♂
D灰:カマ"ダークサイズ"
復活:鎖ガマ

◆第3主人公
夢小説サイト管理者:氷室
リアル♂♀:♀
復活の夢小説を書くほどに復活好きだ。サイトでは、復活の夢小説を掲載している。
D灰では、アレンと同じく悲劇を生み、生き残って呪われた女性、リディア・オーウェルに出会う。悲劇を生む前に会った事があるという設定が付いていた。復活では、ツナの親戚として沢田氷室として転入する。リディアは、雲雀と何らかの関係があるらしい。
《旅立ちの聖職者(クラーヂマン)》
《リボーン来る!》
D灰=アレン・復活=ツナ&雲雀:冬郷 氷室 ♂
《翔べない天使》
鋼=エド:リベロ・ディ・ディジーザー ♂
武器
D灰:ヘルメスの靴"タラリア"
復活:強化靴
リディア・オーウェル ♀
D灰:指輪"クロー"
復活:掻き爪

◆第4主人公
お豆と共同サイト管理者・準管理者:ビット
リアル♂♀:♀
控えめながら様々なアニメが好きだ。少しだけ復活の夢小説を書いている。
グレン・ワイアットと名乗る男性に、D灰で、天使だ女神だと歯の浮くような台詞を言われる。一目惚れされて、ウザいくらい付きまとわれているという、迷惑な設定が付いたようだ。そこは復活でも同じらしい。ユニとは姉妹のように暮らしていたという設定で、一緒にマフィアになる。ミルフィオーレのブラックスペルの幹部という設定だ。
《魔女の棲む村》
D灰=神田:ビット・アスティ ♀
《10年後来る!》
復活=ユニ&白蘭:ビット[郡村(こおりむら)凍子(とうこ)] ♀
武器
D灰:ダーツ
復活:拳銃&ダーツ
グレン・ワイアット ♂
D灰:狼男"ライカンスロープ"
復活:擬態


——アトガキ

キャラのだいたいのセッテイはこんなもんさ♪みんな友達をイメージして書いてるんで、共感してもらえるとこもあるかも(笑)

つーことで、続きもよろしくさ☆(*^皿^*)


第4.5夜 END
【DIVE IN ANOTHER】
第4夜 セッテイ


——メインストリートの北・嘆きの谷

ここには囚われている人々の《メインアバター名》が、石碑に刻まれている。死亡した者の名前には、線が引かれていた。
「嘘だっ、嘘だよっ!…どうして!?…《サクラ》さん…!(泣)」
《お豆ちゃんwW》の友人だったサクラが、死んでいる事がわかった。メッセージが返って来ないのを不振に思い、まさかと言う気持ちで確認に来てみたのだ。石碑には全員の死亡原因が書かれている。サクラの死亡原因は強制AUTだった。そう、最初の100万人の中のひとりが、サクラである。
『…お豆ちゃん(…またひとり…)』

「お豆…」
《灰人》と《氷室》は、かける言葉も見つからない。《ビット》は膝をついて泣いていた。

この谷には、他にも悲しみに暮れる人々が居る。だから"嘆きの谷"なのだ。


——クロス探索任務・出発

次に進む為、ベルガモットは駅に来ていた。そこで、ファインダーからひとりのエクソシストを紹介される。名前はリディア・オーウェル…フードを目深いに被り、顔がよく見えなかった。ラビはリディアの事をどこかで聞いたらしく…
「へぇー、お前が"あの"噂の…」
そう言ってフードを覗き込んだ。
「っ!?(///汗))」
それに驚いたのか、リディアはピクッと後ろに引いた。
「むむ…見えないさぁ」
ラビは、それに気づかず、更に覗き込む。すると…
「…だから……顔がっ、近いのよぉ!!(怒)」
そう怒鳴って、近づいた顔をおもいっきりビンタした。
「ぎゃっ!?」

『ラビ!?(汗)』

「はぁはぁ…そんなに近づかなくても見せるわよ、顔くらいっ(ムス)」
荒い息を整えてからフードを取る。アレンのような"白髪"の女性だった。その腰くらいの白髪を、緩く三編みにしている。
「これで満足!?(怒)」
怒るリディアを宥めて居ると、氷室とアレンが現れた。すると…
「氷室?(ボソッ)・・・・氷室だよね!?」

「え?(誰だ?…新キャラ…?(汗))」

「私だよ!リディアっ、リディア・オーウェル!!…こんな髪になっちゃったからわからないかな?」
どうやら昔、会った事があるらしい。もちろん氷室自身は知らなくて当たり前だ。ここだけの"セッテイ"だから。
とりあえず列車に乗り駅を出発した。
列車に揺られながら、リディアとアレンが話しているのを、氷室は横で聞く。
「そう、こんな髪になって、周りから奇異の目で見られる…だからフードを被ってるの…」

「わかります。僕もそうでしたから・・・・でも伸ばしてるって事は、嫌いでもないんですよね?」

「まぁね(苦笑)…ひとりだけ、この髪を綺麗だって言ってくれた人が居たの…殺されちゃったけどっ」

「殺された?(汗)」

「そう…アクマに…」

「っ!(汗)」

「私…黒の教団に来れてよかった…そうじゃなかったら、また願ってしまっていたと思うんだ。…千年伯爵にっ」

「それほど…その方を…」

「うん、すごく大切に想ってた。私を救ってくれた人だったから(苦笑)」
リディアは、辛い過去のはずなのに、淡々と話してくれた。
リディアは、将来を誓いあった恋人を亡くし、その哀しみから千年伯爵に願ってしまう。その代償として、痛みと言う痛覚を全身から失った。髪も白髪に。恋人のアクマに殺されずに生き延びられたのは、イノセンスを所持していたから。イノセンスは、その恋人からもらった婚約指輪だった。
「そう、いくら傷つけられようと痛みを感じないの…だからっ、自分の壊れる限界がわからない!…もう、可笑しくなりそうなのよ…(泣)」

「リディアさん(汗)」
恋人をアクマにし、再び喪った彼女は、黒の教団のサポーターと出会った。そのサポーターが、哀しみに暮れる彼女を救い、白髪を綺麗と言ってくれた人。そして…またアクマによって、その人までも喪ったのだ。リディアの戦う理由は、そのふたりの為らしい。


——孤城の吸血鬼・説得/補佐

友人の死を知ってから、ストーリー内ではじめて、ソニョ・ハルリュと合流するベルガモットと氷室。そこはクロウリーと初対面を終えた後だ。つまり、ソニョはここでの攻略をひとつもしていない。それだけショックを受けていたのだ。
『大丈夫?…急いでも仕方ないし、もう少し待っても…』

「ううん、そうゆう訳にはいかないよ。《サクラ》さんみたいな人を、これ以上出さない為にもさっ」
ベルガモットは《ユウ》さん、氷室は《アヤメ》さんも亡くなってた訳だし、私だけ休んでられないよっと呟く。
「そうだけど、無理するなよ(汗)」

「うん(苦笑)」
3人が会話する所に、ラビとアレンが集まってきた。
「なんさなんさぁ?ソニョ元気ないけど、気分悪いん?…あっ、さっきの吸血鬼が怖いとか?」

「それはラビでしょ?杭とニンニクまで用意してたじゃないですか」
僕が噛まれた時っと、ため息混じりにアレンは言った。
「そんな事ないさぁ!俺はソニョが心配で…(ゴニョゴニョ)」
言い訳めいた事を言うラビを笑いながら見る皆。そこに…
「あっ!…やっと見つけた。探したよ、ソニョ姉さん(微笑)」
林の影からアレンより幼い少年が現れた。
「ゲッ、聖(ヒジリ)…またお前はソニョを追いかけて来たんか(汗)…アレンと氷室んとこに行けって言われたんは、俺とソニョとベルだぞ?…なんでお前まで来てるんさぁ(ムス)」

「あれ?何か言った?(にこり)」

「お前…(怒)(ムカつく!チョームカつくさ!!…聞こえてるのに聞こえないふり。俺とソニョが一緒に居ると間に入る。見事な作り笑顔。ソニョだけに良い顔をする猫かぶり…エクソシストに成り立ての奴っ)」
自分に背を向けた聖を見て、プクゥっと膨れるラビ。それを苦笑いで見る3人だった。
どうやら、ソニョとラビは教団中が認めるほど仲が良いとされ、そこに聖がソニョを慕って現れるらしい。つまり、ふたりの邪魔をしにだ。だから、ラビは聖の事を可愛くないと思って居る。性格もあまり良くないようだ。それと、慕って居るソニョに変な虫(=ラビ)がつかないようにしているらしい。しかし聖が何故、そうゆう事をするのかわかっていない。
さて、聖も交えてクロウリーの城へと向かう一行。その道中…
「あれ?…そいやぁ、タンカンはどうしたんだ?…ぜってぇ、自分から離れる奴じゃねぇよな?」

『それをゆうならリディアもでしょ?』

「あはは…(苦笑)お互い、連れて来るのだけでも大変だよな。僕は乗り遅れに合わせてだし、お前なんて走ってる列車だもんなぁ」

『ソニョやラビと同じように、柄を伸ばせるイノセンスだったら連れて来られたんだけどねぇ。でも乗り遅れたアレンを迎えにってゆう予定だけのはずだったから、大所帯にならないようになってるんじゃないかなぁ』

「それはあるかもね。私は列車のところ終わっちゃってるからもう無理だけど…会って、一緒に戦って見たかったな♪…当分無理か」

「なに、なんの話?僕も混ぜてよ、ソニョ姉さん(ニコ)」

「聖には関係ないよ」

「関係ないとか妬ける(ムス)」

「はいはい」
なんて事を言いながら城に到着。次の事がわかっている3人は、アレンとラビから少し離れて歩いた。聖も3人に付いて歩く。ソニョを追いかけてだ。そんな様子に気付いたラビが声をかけた瞬間…
「ん?どうしたん、さ…ぁ…(バタッ!

「えっ、ラビ!?…この匂い…(ボソッ)」
アレンとラビが蔓に巻かれ、吊るされて驚いている所に怒鳴る氷室。実は、襲われていなかった。
「食人花(しょくじんか)だ、アレン!」

「それって…まさか…(青ざめ)」

「そう、そのまさかだ。だから僕らは襲われてねぇんだぜ」
なんて会話をしつつ、騒いでいるとエリアーデが現れ、連れて行かれて居た村人を投げ、食人花に食わせた。そしてペンタクルが現れ、食人花は爆発し、外まで吹き飛ばされる。その時、ベルガモットはイノセンスのタロットカードを引き…
『No.Ⅷ ストレングス(力)!!』
皆にかかる爆風と落下の衝撃を和らげた。
「助かりました、ベルガモット(苦笑)」

『ううん、ただ運が良かっただけだよぉ。このカードじゃなかったら、もっと酷かったし』

「そうなんですか?」

「そう、コイツのタロットは引いたカードの能力が使える。けど制限が多いんさぁ」
制限…それは発動時から最大5枚までしか引けない事と、5枚中3枚は必ず使わないといけない事(5枚引かなければ1枚でもOK)、5枚以上使いたいなら一度、発動を解かないといけないが、前の能力は継続されない(発動中、継続されるカード自体も少ない)…他にもあるが省略させてもらう。
さて、村人の墓がある事に気付き、浮き出たペンタクルの謎を解く為に掘り返す。そして、クロウリーが襲っていたのがアクマだった事を知った。そこにクロウリーが現れ、ラビを吹き飛ばす。そこでキャラ達が一時停止した。ここの攻略は、クロウリーの説得/補佐である。もちろん続行を選び、皆、武器を構えた。聖は鎌を取り出し…
「イノセンス発動。ダークサイズ(薄笑)」
鎌は大きくなり、死神が持つようなそれになった。
「私も…イノセンス発動…!」
三又槍を構えるソニョ。とりあえず、3人は自分の身を守りながら、攻撃を受け流す事に専念した。それから、説得をしていたアレンが吹き飛ばされ、その入れ替わりでキレたラビが現れる。氷室は、それに乗じてアレンの所に向かった。そして、ふたりでエリアーデを追い詰める。残ったメンバーがクロウリーを燃料切れにさせた。その時、タロットカードを見せながら…
『ラビ!(笑)』

「おっ、グットタイミング♪…んじゃ、一緒にいくさぁ…!」
ラビの第2開放、判(バン)の〇火(マルヒ)、火判(ヒバン)と共に…
『No.Ⅰ マジシャン(魔術師)!!』
炎の攻撃をした。城内に戻った皆は、復活した左目の影響を受け、アクマの魂を視る。真実を知ったクロウリーの哀しい戦いが始まった。そのクロウリーの補佐をする3人。アレンとラビは再び現れた食人花に捕まったまま…今回は聖もだ。
そして、クロウリーが最愛のエリアーデを破壊し、ここの攻略は完了した。


第4夜 END
【DIVE IN ANOTHER】
第3夜 オリジナリティ


——D灰・チュートリアルエリア・大聖堂

"—…我、ガーゴイルを見つけ出してみよ。そして真実を我に聞きに来い…—"

「聞きに来いだと。見つからねぇって自信満々じゃん…ムカつく…(ムス)」

"—…尚、これまでにプレイしてセーブしてあるものを、そのまま続けてもらってかまわない…—"

「エンディングなんか見れないと思ってるよ、アイツッ!(怒)」

"—…更に、どのストーリーもアバター同士、協力できるようになっていたが、これからは前もって選んであるアバターだけが協力し合える。言わばチーム戦。別に、コミュニティやストーリー内で会えなくなる訳ではないが、エリアの攻略時はチームだけで行うのだ。ちなみにチームの人数制限や勧誘制限はない。しかし、スタート地点は変わらない。それ以外は今まで使っていた機能を使える。情報を提供し合い、エンディングを目指すのだ…—"

「つまりD灰のチームは、復活のチームでもあるって事ですね(汗)」

『でも他で会えるならチームを組む必要があるのかなぁ?ストーリー体験なのは代わらない訳だし、攻略に手間取るとは思えないけど?…てか突拍子もなくて、行き過ぎたイベントのオープニングセレモニーみたいだよね(苦笑)』
は、はは…っと空笑いをしながら、お手上げポーズをする。それを見計らったかのように、ガーゴイルは告げた。
"—…まだ信じられぬ者の為に、リアルの様子を少し見せてやろう。尚、現時点で強制AUTを試みて死亡した者は、100万人を超えた…—"

「100万人!?(びっくり)・・・・そんなにもの人が…死んだ…?(青ざめ)」
硬直した四人から離れた所で悲鳴が次々と上がる。そんな事はお構いなしに…
"—…更に告げる。今まで通りの原作の体験だけではつまらないだろうと思い、我なりにオリジナリティを'更に'加えてみた。喜んでもらえる事を祈ろう…—"

『オリジナリティ?(汗)…だからチーム戦…ってことっ(ん?更に?)』

"—…さぁ見たまえ、これが現在のリアル…—"
ガーゴイルが手で四角を描くと、それはディスプレイになった。そして…
《大変な事が起きています!ディア ワールドを利用していた一千万人程の人が現在、ログオフする事が出来ていません!!》
映し出されたのはニュース速報で、キャスターが開発元のビルを前に、現状を必死に伝えていた。
《開発元であるウィズは調査中と言うばかりで、何もわかりませんっ!しかし、明らかに何か起きています!!…ディア ワールドから強制AUTを試みた利用者の凡そ100万人の人が亡くなりました!…いったいディア ワールド内では何が起きているのでしょうか!?》
そこまで言われた瞬間、ガーゴイルはディスプレイを握り潰すように消した。
「そんな…本当に…私達はディア ワールドからAUT出来ないんですね(青ざめ)」
ビットは震える声を圧し殺しながら呟く。四人の誰もが泣きわめきたい衝動を押さえていた。しかし、回りにいるプレイヤー達は、わめき散らしている。いやむしろ、そのお陰で四人は耐えられたのかもしれない…何を叫んでも現状は変わらないと…。
「そう言えばリアルの身体って、どうなってるんだろ?」
そんな質問が聞こえたかのように、ガーゴイルは告げる。
"—…リアルにある身体は皆、近くにある病院や施設で面倒を看てくれる。身体の心配はせず、攻略に専念してもらいたい…—"

「なんか釈然としねぇが、やるしかねぇって事だな」

"—…さぁ!運命を左右するチーム、仲間を選び、戦いを始めるのだっ!…—"

そうガーゴイルが言い放つと、ディア ワールドのメインストリートが交差するエントランスへと、強制転送された。つまり、そこにはディア ワールドに囚われているプレイヤー達が全員、居るのだ。ここでチームを組み、挑むストーリーを決める事になる。メインに攻略するストーリーをだ。ベルガモットもとい《灰人》は、もちろん《お豆ちゃんwW》と《氷室》、《ビット》を指名する。灰人のメイン攻略ストーリーも、もちろんD灰だ。お豆ちゃんwWと氷室のメイン攻略は復活。ビットはどっちつかずで、2つを推し進める方向で決まった。つまり、この四人の攻略ストーリーは、D灰と復活。どちらか片方のエンディングを見れるように進めて行くのだ。しかし四人の一番の目的は、ガーゴイルを見つけ出すこと。どれか一つに絞ってしまったら、ガーゴイルを見つけるチャンスが減ると考えた。だから余裕が出るようなら、攻略ストーリーを増やす予定である。


——土翁と空夜のアリア

ビット・アスティは、ここの攻略条件であるレベル2のアクマとの戦闘を目前に、氷室を待っていた。実は攻略前になると一時停止し、続行か待機を選べるのだ。チームのメンバーが居るのか確認できるようになっている。氷室は、もう一つの攻略を《灰人》と終えてから合流だ。灰人が初スタートをする為、一緒に様子見をすると決めて居たのだ。まぁ、そこはまた別の機会に。
合流を果たした冬郷 氷室は、ビットと一緒に居る新キャラに驚く。ソイツはグレン・ワイアットと名乗り、ビットにウザイくらいベッタリだった。
「ビット、お前は女神のように美しい!結婚してくれ!!(笑)」

「はぁ!?(うぜぇ!(汗))」

「は、はは…(苦笑)・・・・氷室くん、そんな事より、もうすぐレベル2がここに来るはずだから、慎重に移動しないとです(汗)」

「そんな事って…(ツッコミどころ満載だろ(汗))…まぁいいや(ボソッ)・・・・イノセンス解放。タラリア」
氷室がそう言うと、靴が輝き、変形した。ヘルメスの靴と呼ばれるモノで、靴に翼がついている。空中歩行も可能で、足音がしないのだ。
「それが氷室くんのイノセンスなんですね」

「あぁ」
重傷の神田とトマをそれぞれが抱え、最終決戦エリアに移動する。そして、レベル2が現れ、ここの攻略が始まった。攻略時は、一緒に居るキャラ達も戦ってくれる為、多いにこした事はない。例のグレンも戦う為に、イノセンスを発動させた。
「イノセンス発動!!ライカンスロープ!(にっ)」

「な、なんだあれ!?狼男かよ!(汗)」
そう、その姿はまるで、白銀にはえる狼のようだった。グレンはその牙をニィと見せ…
「行くぜ、ビット☆」

「はいはい。…イノセンス発動…!」
ビットはダーツケースに触れながら言う。そして、光のダーツの矢を構えた。
「お前らしいイノセンスだな(微笑)」

「ありがとうございます(にこり)…では、行きます!」
ビットはグレンに続き、アクマへ突っ込んで行った。グレンの近距離攻撃とビットの遠距離攻撃で、連携プレイが出来ている。その合間に、アレンと氷室が攻撃だ。そして…

「消し飛べぇ!!!!」×5

神田を含めた全員の攻撃で、とどめを刺す。レベル2は怒声を上げながら吹き飛んだ。

これで攻略完了。

その数日後、神田の傷が癒え、ララが止まる前の時だ。ふたりのサポーターが現れる。チンザノとバロックと名乗った。ふたりも原作には居ない新キャラである。

このふたりは、いったいどんな影響を与えるのだろうか?


——巻き戻しの街

ミランダ・ロットーの攻略を終えた氷室と合流していたのは、ベルガモット・アーサーだ。ガーゴイルの作った"オリジナリティ"について話す。
『いろいろ原作と違うよねぇ(汗)』

「そだな(汗)…そうそう!ビットんとこに、グレン・ワイアットとかゆう変な奴が現れたんだぜ!!完全に新キャラだし、めちゃくちゃビットに言い寄っててさ、あれはウザイけど笑えたぜ(笑)」

『言い寄って?(てかウザイ?(汗))…新キャラ、他にも出るのかなぁ…ストーリーにどんな影響が出るかわからないから、出来ればいない方がいいんだけどぉ』

「確かになぁ」
そう話すふたりの所に…
「姫!…姫っ!…タンカンめを置いて、どちらに行かれて居たのですか!?」

『え?…姫?・・・・タンカン!?(汗)』

「嘘だろ?ここにも居やがるのかよ(汗)」
そう、もう一つのストーリーにも彼は存在していた。しかも似たような立ち位置で。
「おや?…姫、ご友人に付き合われるのでしたら、おっしゃってくだされば良いものを。…しかし小国とは言え、姫としての自覚を持っていただかないと困りますっ。…護衛である私が…(クドクド)」
あはは…と苦笑いをするベルガモット。そんな時、ドカーンと派手な音を発てて、アレンが吹き飛んできた。そこで、ふたり以外の世界が一旦停止する。ここの攻略が来たのだ。もちろん、ふたりは続行を選択。すると、動き出した世界で、タンカンが武器を構えた。
「イノセンス発動…ハルパー…!」
それは草刈り鎌のように曲がった刃を持つ剣。ギリシャ神話でメデューサの首を落とした曲刀と云われている物に似ているのだ。だから、そう呼ばれている。
ここの攻略はアクマの殲滅だ。
タンカンに続くように、ベルガモットも髪を結んでいた薄い桃色の布をほどき…
『イノセンス解放ぉ、フレイヤの羽衣♪』
布は羽衣へと変わり、ベルガモットを浮かせた。
「女神の羽衣と呼ばれた物だから翔べるんだな」

『続けて発動っ、タロットカード☆』

「イノセンスが2つ!?(びっくり)…元帥でもねぇのに有りなのか?(汗)」
驚く氷室に、ベルガモットは軽い口調で説明する。
『なんか始めからセットだったんだぁ。たぶんなんだけど、羽衣自体は、あんまり攻撃向きじゃないからだと思う。今んとこ、タロットでしか攻撃した事ないよぉ』

「ん~…わかるような、わかんねぇような…(汗)」
そんな会話をしつつ、アクマを破壊する。ほとんどがレベル1だから、これまでの戦いより楽だった。
アクマを殲滅し終えると、ラビがふたりの所にやって来て聞いてくる。
「何体壊(い)った?」

『ん~…27かなぁ?』

「僕は37体だぜ」

「俺も37体さ♪」
その話が終わると、攻略完了と共にメッセージが送られて来た。それを開くと所持金が増える。つまりアクマ破壊数は、ディア ワールド全てで使えるお金、Z(ゼータ)へと変換されたのだ。


第3夜 END