まずは前回の訂正と補足から。
「東映不思議コメディーシリーズ」において、浦沢義雄氏は「バッテンロボ丸」からメインライターを担当しており、
第1作の「ロボット8ちゃん」では3話・17話・24話・27話・28話・32話・36話・38話・41話・43話・51話で
脚本担当という形で携わっていました(44話は合作)。
大変失礼いたしました。
ここからが本題です。
東映特撮はシリーズだけでなく単独ヒーロー作品も多く制作しています。
主だったタイトルとして50年代は「七色仮面」、60年代は「ナショナルキッド」「悪魔くん」「仮面の忍者 赤影」
「ジャイアントロボ」「キャプテンウルトラ」などを制作しており、
特撮ヒーロー全盛期の70年代は「超人バロム・1」「変身忍者 嵐」「人造人間キカイダー」「キカイダー01」
「ロボット刑事」「イナズマン」「イナズマンF」「アクマイザー3」「宇宙鉄人キョーダイン」「ザ・カゲスター」
「忍者キャプター」「超人ビビューン」「大鉄人17」「宇宙からのメッセージ・銀河大戦」に加え、
スーパー戦隊シリーズの新たなフォーマット構築に貢献した「スパイダーマン」、
ゴジュウジャーでは名作中の名作と謳われた「怪傑ズバット」などが制作され、
後半期ではウルトラシリーズ・ライダーシリーズ不在の時期を支えてきました。
80年代になるとスーパー戦隊シリーズ、メタルヒーローシリーズ、不思議コメディーシリーズ主体に移り、
単独作品は大幅に減りましたが、「星雲仮面マシンマン」「兄弟拳バイクロッサー」がその役目を担い、
「スケバン刑事3部作」「花のあすか組!」「少女コマンドーIZUMI」による女学生主人公シリーズも生まれました。
そして・・・東映は関わっていませんが、「とんねるずのみなさんのおかげです」から
「仮面ノリダー」が生まれたのも80年代ならではの特長だったと言えます。
(ノリダーは2013年に東映が正式に商標登録を行っています)
今後どうなるかはわかりませんが、今だと「ライダーと色々な要素が被る」と言われてもその通りです。
しかし、アイデアによっては例え被っても全く違う魅力を生み出せるのもまた事実。
難しいもののシリーズにこだわらず、単独ヒーロー路線も良いものかもしれません。
場合によっては30分時代劇で上様を。上様も東映ヒーローですから。(←マテ)
