昨日のゴジュウジャーが放送前日のゴタゴタを辛うじて乗り越えるも・・・
次回内容は未定という前代未聞の窮地が立ちはだかる事態となる中、
後番組として「東映オハコの刑事モノ」が挙がり、
「令和版ギャバン!?」
「メタルヒーロー復活!?」
という声も多々起きる事となりました。
しかし・・・東映側からの正式発表はいまだないのでこれも鵜呑みにしてはいけない所でして・・・
後番組がシリーズを想定しているのかは不明であるため、メタルヒーローでも単独作品の可能性もあります。
そこで思ったのが・・・「ヒーローにこだわらなくてもいいんじゃね?」という事です。
そう・・・東映特撮は「ヒーロー作品」というイメージが強いですが、ヒーローではない作品も手掛けているのです。
それが「がんばれ!!ロボコン」を原点とするロボットコメディー、
ロボットコメディでは3作目となる「ロボット8ちゃん」から始まる新シリーズであり、
この新シリーズこそが「東映不思議コメディーシリーズ」なのです。
不思議コメディシリーズと一口に言っても細分化すると、
〇ロボット・生物
・ロボット8ちゃん(1981年 全52話)
・バッテンロボ丸(1982年 全51話)
・ペットントン(1983年 全46話)
・どきんちょネムリン(1984年 全31話)
・勝手にカミタマン(1985年 全51話)
・もりもりぼっくん(1986年 全39話)
〇探偵団
・おもいっきり探偵団 覇悪怒組(はあどぐみ)(1987年 全50話)
・おもいっきり探偵団 魔燐組 (まりんぐみ)(1988年 全50話)
〇美少女
・魔法少女ちゅうかなぱいぱい!(1989年 全26話)
・魔法少女ちゅうかないぱねま!(1989年 全23話)
・美少女仮面ポワトリン(1990年 全51話)
・不思議少女ナイルなトトメス(1991年 全51話)
・うたう!大龍宮城(1992年 全51話)
・有言実行三姉妹(シスターズ)シュシュトリアン(1993年 全42話)
この3カテゴリーに分かれています。
基本的には独立した世界観になっていますが、ちゅうかなぱいぱい!とちゅうかないぱねま!は
唯一ストーリーの繋がりがあります。
これは前者でゴタゴタが起きて止む無く打ち切りとなった事情があったのですが・・・
後期の美少女作品は特筆すべき点が多くあり、
いぱねま!は今もタレントとしての活躍目覚ましい島崎和歌子さんの出世作となり、
ポワトリンとトトメスは当時のアイドル界を賑わせていた乙女塾メンバーの主演起用、
大龍宮城は浦島太郎をベースにしたミュージカルとの融合、
さらにシュシュトリアンは第40話「ウルトラマンに会いたい」でマン兄さんとまさかの競演実現というように、
意外に思える事象が多かったものです。
また、当時スーパー戦隊シリーズを手掛けていた梶プロデューサーは本作をライバル視しつつ、
スタッフの力量を高く評価して良い部分を取り込みたいと考え、
シュシュトリアンから広瀬仁美さんを94年の「忍者戦隊カクレンジャー」でレギュラー起用し、
全作の脚本を担当した浦沢義雄氏を95年の「激走戦隊カーレンジャー」メインライターに起用しています。
(カーレンジャーが不条理ギャグやシュールにまみれているのはそのためです)
放送局は異なりますが、ニチアサで元気をチャージするなら
こういう不思議コメディーがあってもいいんじゃないかなと思っています。
何にしても・・・子どもも大人も楽しめるのが一番であるのは不変ですけどね。
