長く続くシリーズものにおいて、「どこから入ればいいか?」という問いに対する答えは、

万人が納得しうるものは出てこない事がほとんどです。

とりわけこの手の答えで悩む事例のトップ・ガンダムシリーズと並び、

ゴジラシリーズも滅茶苦茶悩むものです。

 

 

 

斬新な切り口で「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」にも繋げていった「シン・ゴジラ」や、

「原典を今の感性で再構築するとしたら」という”if”を体現した「ゴジラ-1.0」はトップクラスの人気であり、

初めてゴジラを観る方もすんなり入り込めると言えます。

 

とはいえ、深く入り込むとしたら・・・僕としてはすべての始まりである「ゴジラ(1954)」から

観てほしいという想いはあります。

モノクロ映像でなおかつ古臭さもありますが、ストーリーや演出、手作りの特撮など、

後の東宝特撮映画を支える「制作陣の創意工夫」がふんだんに堪能できる事、

それが70年以上魅了し続けている大きな魅力でもあるわけです。

 

その後は怪獣同士の闘争、最大の脅威からヒーローへの転身というように変遷していき、

1984年版から再び最大の脅威へと回帰しつつも怪獣同士の闘争を描いた平成シリーズとミレニアムシリーズ、

先の2作やまさかのスパロボ参戦を果たした「シンギュラポイント」などのアニメシリーズを生み出し、

今に連なるゴジラの進化と軌跡を築き上げていきました。

こうして拡大していく中、冒頭の問いが生まれてしまうのも無理はないわけでありまして。

なので、昭和シリーズを深く知るなら「(1954)」から、平成シリーズを深く知るなら「(1984)」から、

ミレニアムシリーズを深く知るなら「2000ミレニアム」から観ていくのがいいのかもしれません。

以降のタイトルは連続性がほぼないので、「シン」や「-1.0」から入ったとしても問題はなく、

これらの作品を機に昔のシリーズに触れてみるのも良いです。

 

で・・・ゴジラを機に様々な方向性を生み出した東宝特撮映画沼にハマるのもアリです。