公開から70年が経ったいま、初代『ゴジラ』が与えるモノクロの“恐怖”を考える
1954年11月3日、スクリーンに姿を現して以来、その名を世界中に轟かせてきた怪獣王ゴジラ。子ども.......... ≪続きを読む≫
今日・・・2024年11月3日は、日本映画界のみならず海外にも多大な影響を与えた特撮映画の原点、
「ゴジラ」公開70周年記念の日です。
これに合わせ、原点回帰と共に新たなゴジラ像を魅せた「-1.0」の山崎監督による新作ゴジラ制作決定、
さらにはムービーモンスターシリーズ新機軸、モンスターアーツアンギラス(1972)商品化も発表され、
記念すべき年を大いに盛り上げています。
ニュース記事ではその原点を「モノクロ」という要素を交えて解説していますが、
第1作のカラーライズを行わない理由がこの解説にあるのでは・・・?と気づかされます。
カラーではなくモノクロでなければ、ゴジラという存在の恐怖、夜の襲来という恐怖は、
より強く伝わらないのかもしれません。
それと共に、娯楽性よりもストーリー性とメッセージ性を重視した創りである事も魅力のひとつであると言えます。
さらに、ゴジラの蹂躙によって廃墟と化した東京、家族を喪った人々だけが被害者ではなく、
人類のエゴによって怪獣・加害者と化したゴジラもまた被害者である事も、
観た後で忘れてはならない要素でしょう。
時代によって純粋な悪役からヒーローと様々な立ち位置となりましたが、
これもまた長い歴史に繋げていったものと思っています。
改めて・・・ゴジラ、70周年おめでとう!