これも昨日の話になりますが(大汗)、見返した事でその良さに気付いた作品が25周年を迎えました。

 

 

 

それこそが、ガンダム25周年を迎えた1999年に放送開始となった20世紀最後のガンダム「∀ガンダム」です。

 

富野監督作品ながら、このファーストビジュアルはこれまでのガンダム像を大きく逸脱したものであり、

当時はこの段階で「ないわー」という意見が大多数でした。

しかし、放送が始まると(本当に若干ですが)多少なりとも評価する向きがあり、

決してダメなアニメではなかったのです。

とはいえ、当時はエヴァの影響がまだ強かった時代であり、世は同年後期に放送された

「無限のリヴァイアス」が持ち上げられていたのですが。

今にして思えば・・・陰惨な人間模様主体な鬱展開満載のリヴァイアスの方が酷いんですけどね。(←個人の主観です)

 

放送中も一通り観ていたものの、「ダメではないが違和感はある」と感じていたのが当時の感想でしたが、

作例に携わる機会があって再度1から見返した時に大きく変わりました。

井荻麟先生・小林亜星先生・西城秀樹さんによる前期OP「ターンAターン」の奥深さから始まり、

中性的な雰囲気と共に歴代主人公とは違った立ち振る舞いを貫徹した主人公ロラン、

19世紀のヨーロッパを思わせる風景と牧歌的な風が吹く物語、

発掘されたMSチョイスの意外性、美しい劇伴など、改めて評価すべきポイントが満載である事に気づかされました。

また、今ではネットスラングの一種に使われている「黒歴史」の発祥という意味でも、

一度は観てほしいと思える1作であるのは確かです。

また、放送当時発売されたキットも、1/144が500~600円台であるにもかかわらず、

出来の良さに加えて、ターンエー以外現行HGで出ていないが故のオンリーワンの存在感を強く放ち、

もし再版品を見かけたら手に取ってほしい名キットであると言えます。

 

年代によって捉え方が異なりますが、歳を重ねた頃に改めて見返す事で本来の良さを知る事ができたのは、

まさに奇跡と呼べる出来事でした。今ではシリーズ内で好きな作品のひとつになっています。

 

見返してよかった作品

 

 

 

 

 

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