本当は昨日の話になりますが・・・昨日1月30日はシリーズ第4弾にして痛快作たる
「勇者特急マイトガイン」放送開始30周年記念の日です。
この記念すべき日にBD-BOXのⅠが発売され、以降はメモリアルイヤーの一環として4月にⅡが発売されます。
本作の魅力は以下の3つに集約されていると私見で思っています。
1・メカ描写
登場するメインメカのほとんどが列車というのは、母体ともいえるトランスフォーマーでも定番であり、
決して珍しいというわけではありません。
しかし、練りこまれた変形合体ギミックとヒロイックなデザインを最大限に活かした作画と演出により、
外連味溢れるメカ描写を実現させているのです。
2・キャラクターの出自
個性的かつ魅力的なキャラクター(主に舞人とその周辺人物)は、日本映画黄金時代のスターが元ネタになっています。
日活映画シリーズおよび小林旭氏の異名「旋風児(マイトガイ)」がタイトルと主人公・旋風寺舞人の元ネタであるのをはじめ、
ヒロイン・吉永サリーは名女優・吉永小百合氏、舞人の相棒・浜田光彦は名優・浜田光夫氏、
ライバルとなる雷張ジョーは、「銀座旋風児」シリーズなどで主演を務めた小林氏と度々共演し、
「エースのジョー」の異名で知られる名優・宍戸錠氏がモデルとなっています。
ジョーは劇中でも「エースのジョー」と呼ばれているだけでなく、
巨大な悪に殺された父親が宍戸英二博士である事から・・・本名は宍戸ジョーであると推測され、
「そのまんまやないかい!」というツッコミもあったとかなかったとか。
3・徹底した痛快娯楽活劇
メカとキャラクターを際立たせるストーリーも、無茶苦茶な世界観やメタフィクションの要素で成り立っているとはいえ、
それがかえってぶっ飛んでいながらも王道の展開で魅せるものとなっています。
(この要素も日活の無国籍映画シリーズが母体です)
中には哀しきラストで終わるエピソードもありますが、最終話のオチを除けば基本的には痛快娯楽活劇を完徹したと言えます。
各媒体や商品の展開は少なくないとはいえ、この記念すべき年に大きく動くのは喜ぶべき事です。
現在はサンライズチャンネルで順次更新が行われており、サブスクではバンダイチャンネルで全話見放題なので、
加入済みで未試聴の方にはオススメします。無論まずは無料おためしで見てから加入に移行するのもアリです。
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観てから買うもよし、買ってから観るもよしです。