衝撃すぎるラストにかのんも視聴者も「え?ええ?なんで?」シリーズ初の第3期へ<ラブライブ!スーパースター!!2期>
人気アイドルアニメシリーズの最新作となる「ラブライブ!スーパースター!!」2期(毎週日曜夜19:0.......... ≪続きを読む≫
「『ラブライブ!スーパースター!!』とは、正統なる系譜にして新たなる革命と異端の物語であった」
全12話で完全ではない幕を閉じた2期は・・・そんな感想を抱くものでした。
唯一の外伝であり元々アニメ化の予定がなかった虹ヶ咲は例外として、
2期の後に劇場版で完結した初代やサンシャインと同じ流れになると思われていた中、
その後の生放送でシリーズ初の3期制作が発表された事で、前述のような事を思ったものです。
ここで個人的に改めて、革命と異端の発端となった2期を振り返ってみます。
〇Liella!1期生
1期での東京地区予選敗退から<ラブライブ!>優勝という目標を抱き、
それと共に目標と新たに加入した2期生の適応との兼ね合いも考えられていたものの、
初志貫徹と後述する2期生の自主特訓との相乗効果でさらなる成長と変化を遂げ、
悲願の地区予選突破と優勝を成し遂げる事ができました。
個々で見ると、かのんちゃんは場数を重ねた事により、堂々たるパフォーマンスと歌唱に磨きをかけ、
ちぃちゃんは部長に就任し、かつ元のコーチ的役割を含めた面で劇的な成長を遂げたと感じています。
当初は体力レベルが低かったクゥクゥちゃんは体力がついた事に加え、
1期から懸念されていた上海への帰還も見送りとなって安堵したものです。
同じく当初は「YAZAWAの系譜・津島を受け継ぐ者・中須の後継者」と思われていたすみれちゃんは、
そのポジションをオニナッツに譲った(?)事でキャラが薄くなった・・・と思いきや、
面倒見のいい「Liella!の母」的ポジションを確立した思いきや、
9話ではクゥクゥちゃんをこのまま帰らせたくないがゆえにはあえて憎まれ役を買うなど、
誰よりも友達思いの強い子へと進化していきました。
そして1期では「認められない系生徒会長」だった恋ちゃんは・・・1期からのポンコツ化がさらに加速し、
7話では廃人の領域に片足を突っ込むほどゲームにのめり込む有様でした。
(しかも歴代レトロゲームからレア筐体のR-360まで揃うという豪華ぶり・・・葉月家恐るべし)
〇Liella!2期生
新たに加わった2期生の4人は、先輩との実力差を痛感しながらも退く事なく自主特訓などで食らいつき、
前回成し遂げられなかった地区予選突破と優勝に大きく貢献しました。
個々で見ると、きな子ちゃんは典型的後輩キャラであり、前述の状況を当初は強く感じていたものの、
かのんちゃんやメイちゃんが背中を押してくれたおかげで加入し、
同じく前述の自主特訓で実力差を徐々に埋めていく努力の人として大成しました。
メイちゃんはヤンキーっぽい見た目で誤解を受けやすく、「かわいい」扱いに慣れていない一面を持つも、
実はガチ勢という面や猫キャラなのでは?など、視聴者を含む他者からは「本当はかわいい」という評価を受けています。
もっとも当人にその自覚はないようですが。
同じく実力差を努力で克服したのは言うまでもありません。
クーデレ系の四季ちゃんは怪しい発明を行うなどミステリアスな面を持つも、
誰よりもメイちゃんの事をかわいいと思っている友達想いの意外な面もあります。
意外にも運動神経は中々のものですが、後れを取る原因だったスタミナ不足も同じく努力で埋めています。
そして「やべーやつしかいない」と言われた2期生の中で一番やべーやつだったのがオニナッツ。
メイン回(?)となった5話では金への執着から「とある下町の巡査」や「とあるパチンカスのヘビ女」と似た様相と受け止められ、
一部では「仲間にしちゃダメなやつ」と揶揄されるほど警戒されていました。
しかし続く6話では「小さい頃から夢を叶えられなかったために夢がなかった」過去が明らかとなり、
同じく過去に夢を叶えられなかったかのんちゃんの言葉がきっかけで正式に加入し、
その後の努力で一人では成し得なかった「はじめての1番」を9人で成し遂げた姿は、
前評判を大きく覆したと言っても過言ではありません。
〇Sunny Passion
1期・2期を通し、A-RISEと同じ「私たちは勝つ」という強い闘志を持ちながら、
Liella!に対してはそれ以上の友好的態度を見せており、「最高のライバルキャラ」と称しています。
彼女たちはどのグループも成し遂げられなかった「<ラブライブ!>連覇」を、
最後の1年で成し遂げようとLiella!や他のグループと共に切磋琢磨していたのですが・・・予備予選で敗退・・・
負けたとはいえ、敗退の原因を自分たちの慢心など誰のせいにもしない潔さを持っていました。
救いがなかったからこそ東京地区予選という頂上決戦の舞台で、
勝つにせよ負けるにせよ真っ向勝負で臨ませたかったと思っています。
〇ウイーン・マルガレーテ
2期最大の問題となった存在にして蛇足だったのが彼女でした。ただし11話までの評価としては。
中3で圧倒的実力を持ちながらその態度は、<ラブライブ!>を低レベルと見下すほど高圧的なものであり、
視聴者から見たそのクソガキっぷりは虹ヶ咲のミア・テイラーを思わせるものでした。
実際ファンアートでもその様にツッコむミアが描かれ、「お前が言うな」というツッコミコメントもありました。
<ラブライブ!>内で「自分の歌こそが本当の歌」という歪んだ信念と高い実力が合わさった結果、
予備予選でSunny Passionを敗退に追い込み、東京地区予選で当然優勝を掴み「未来をビルドする」という
野心を果たそうとするも、結果はそれが自らの足をすくう過信であったゆえに2位となりLiella!に敗北。
しかもそのまま負けを認めれば潔かったものの、公の場で結果にイチャモンを付けた事により炎上を招く事に。
人、それを「自業自得」という・・・!
11話でその理由が「ウイーンにあるトップクラスの音楽学校に入学する事」と明かされ、
一度は落ちたものの<ラブライブ!>での優勝という実績を得れば入れると聞き、行動に出たと明かされています。
なお、初期からかのんちゃんに粘着していたのは、「彼女によって自分の夢を奪われた」と思い込んでいたからのようです。
正直言うと11話までは・・・「自分の実力不足を棚に上げて甘えた事を言うな!
そんな理由で多くのスクールアイドルを蹴落し、スクールアイドルという宝を汚したお前の存在は許さん!!」
そう思っていました。
しかし最終話では「かのんちゃんの元で音楽を学ぶ姿勢があるなら入れる」という、
やもすれば屈辱的とも言える現実を享受する姿勢と共に、それだけかのんちゃんの歌が高く評価されている事、
留学によって結ヶ丘が注目されて恩返しにも繋がるという想いを伝えた事から、
ここから見る目が少し変わってきたようにも感じています。
そして物語は史上初の3期へと続いていくのですが・・・課題はどれも大きなものです。
1つ目は3年目を迎えるにあたり3期生1名の追加加入が確定していますが、
彼女も2期生の前半と同様先輩たちとの実力差を痛感するのは明らかです。
この問題を如何に乗り越えて追いつき追い越せるか・・・気になる所です。
2つ目は前述したウイーンとの関係性。
ラストで結ヶ丘の制服を着ている事から新入生として入学する可能性があるものの、
事情を知っているかのんちゃんとちぃちゃんは理解があるものの、
同じく前述の経緯からこの2人以外のメンバー、主にクゥクゥちゃんやメイちゃんからの反発は強いと言えます。
また、地区予選での態度から他の生徒との関係性も悪くなるだろうと思われ、
彼女自身の強気な性格が自らの孤立を招くおそれも。
この対立と溝を如何に克服していくのか・・・これも難題と言えるでしょう。
そして最後は・・・どのグループも成し得なかった<ラブライブ!>史上初の連覇への挑戦。
1期生にとっては本当の最後の機会だからこそ、これらの問題を越えて成し遂げる事に期待したい所です。