珠玉の5話を高画質&劇場で!『ウルトラセブン』55周年記念4K特別上映
『ウルトラセブン』55周年を記念して、その代表的なエピソードをセレクトした『ウルトラセブン』4K特.......... ≪続きを読む≫
来週で55周年というひとつの記念を迎えるシリーズ最高傑作「ウルトラセブン」。
その記念日から13日間、全国16劇場限定とはいえ、劇場で4K化した映像美を堪能できるのはたまらんものがあります。
「珠玉の5話」と銘打った第7話「宇宙囚人303」、第26話「超兵器R1号」、第37話「盗まれたウルトラ・アイ」、
第48話「史上最大の侵略(前編)」、第49話(最終話)「史上最大の侵略(後編)」がセレクトされており、
もはや説明不要の感動を描いた最終話前後編を除くと、3話は深いテーマ性を内包した事が感じられます。
「宇宙囚人303」はキュラソ星人登場回であり、キュラソ星刑務所から脱獄した凶悪犯・囚人番号303に対し、
キュラソ連邦警察からの警告を受けたウルトラ警備隊との戦いを描きながら、
「ダンがセブンに変身したのは脱出のためだけ、303は墜落炎上したβ号から巨大化するも体内のガソリンに引火し自爆」という、
シリーズ屈指となる異色の倒し方をも描いた1作です。
また、ラストのナレーションで地球とキュラソ星の間に友好関係が結ばれた事が示唆され、
度々描かれる「異星人との関係」が良い方向で描かれた事も外せません。
「超兵器R1号」はギエロン星獣登場回であると共に、当時の冷戦を反映した核抑止力に対する風刺として、
「勝利者なき兵器開発競争への批判」、「超兵器使用による報い」をも描いた実に深い1作です。
中でも前者は「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」と揶揄されているのも有名な逸話です。
「盗まれたウルトラ・アイ」はマゼラン星人の少女・マヤが、本星からの恒星間弾道弾の地球着弾を成功させるため、
邪魔になるダンからウルトラ・アイを奪うという使命を成し、「ムカエハマダカ」と無電を送るも一向に返事はなく、
自分が本星から見捨てられていた事を知り、ダンにウルトラ・アイを返した後自ら命を絶つという、
「地球攻撃の捨て石にされ、地球で生きる事を放棄したマヤと地球で生き続けるダン(セブン)の価値観対比」を、
アングラ感と物哀しい雰囲気で描いた1作です。
また、今年の東京国際映画祭でも記念上映の実施が行われ、「対話」、「特撮」、「ヒーロー」という
3つのテーマに沿って選ばれた12のエピソードが上映されます。
・対話: 第6話「ダーク・ゾーン」 第7話「宇宙囚人303」 第37話「盗まれたウルトラ・アイ」 第42話「ノンマルトの使者」
・特撮: 第3話「湖のひみつ」 第14話「ウルトラ警備隊西へ(前編)」 第15話「ウルトラ警備隊西へ(後編)」
第26話「超兵器R1号」
・ヒーロー:第39話「セブン暗殺計画(前篇)」 第40話「セブン暗殺計画(後編)」 第48話「史上最大の侵略(前編)」
第49話(最終話)「史上最大の侵略(後編)」
・対話:TOHOシネマズシャンテ スクリーン1 10月26日(水)18:00
・特撮:TOHOシネマズシャンテ スクリーン1 10月28日(金)20:50
・ヒーロー:TOHOシネマズシャンテ スクリーン1 10月29日(土)13:10
劇場のスクリーンで観たいという方もチェックしてみて下さい。