さて、本日は何の日かと問われれば・・・あのヒーローの50周年記念です!
と言ってもあちらの方は明日で、本日は遡る事1971年、そして4月2日に放送が開始された・・・
「帰ってきたウルトラマン」の50周年記念の日です。
帰ってきたとは言いつつも、劇中ではウルトラマンと呼称されていましたが、初代マン兄さんとは別の存在です。
その後はウルトラマン2世、新ウルトラマン(新マン)とも呼ばれており、80年代の映画でようやくウルトラマンジャックに落ち着いています。
第1期シリーズとは毛色が異なる「リアルな人間ドラマ」を重点的に描きながら、要の特撮部分にも力を入れており、
より重厚なストーリーを魅せる事に成功しています。
また、路線的にも17話までが地球怪獣との戦い、18話でようやく宇宙怪獣が登場、そして31話から宇宙人が登場するという、
例のない路線転換も見どころの一つと言えます。
中でも「11月の傑作群」はどれも秀逸であり、問題作とも呼ばれた33話「怪獣使いと少年」もこの中に入ります。
翌日に放送が開始されたあのヒーローに対抗すべく、18話からはセブン兄さんを客演で登場させるサプライズを見せ、
38話ではマン兄さんとセブン兄さんとの夢の競演を実現させる展開をも見せ、後のウルトラ兄弟の礎を築きました。
その18話から投入されたウルトラブレスレットは、万能武器としてジャック兄さんの戦力を向上させるも、
その万能さと凍結&バラバラにされても復活する力を持つ事から、ネット上では「ブレスレットが本体」と揶揄される事も・・・
出演俳優陣も、郷秀樹役は当時はその長身とハンサムさで人気を博した団次朗さん、
郷の理解者にして兄のような存在たる坂田健役は特撮界のレジェンド岸田森さん、
同じく郷の良き理解者である南隊員役は後にキカイダー01でも名を知らしめた池田駿介さんなど、
そうそうたるメンバーが集まっているのも特徴と言えます。
劇伴はウルトラセブンから引き続き冬木透先生が手掛け、セブンからの流用曲と併せて世界観構築に功績を残しています。
ボーカル曲の作曲は、歌謡曲からアニソン、ドラクエと幅広い功績で知られるすぎやまこういち先生であり、
主題歌は団さんとのコラボでしたが、それから20年後にも同じコラボが実現します・・・が、それがまた別の話という事で。
昭和のシリアスな雰囲気も漂いますが、70年代の特撮番組としての方向性を示している作品でもあるため、
少しでも興味が湧いたら観ていただきたいと思っています。