遡る事45年前の1974年7月25日、「フィンガー5と遊ぼう!東映まんがまつり」が全国で公開開始となり、

豪華6本立ての作品で多くの観客を魅了しました。そのプログラムは、

 

・フィンガー5の大冒険

・イナズマンF(12話ブローアップ版)

・ゲッターロボ(6話ブローアップ版)

・魔女っ子メグちゃん(1話ブローアップ版)

・五人ライダー対キングダーク

 

のブローアップ版2本、新作2本に加えて、ロボットアニメ映画不朽の名作を加えた計6作で構成されていました。

そしてその名作こそ、劇場版マジンガーシリーズ第2弾である「マジンガーZ対暗黒大将軍」なのです。

すなわち、今日は公開45周年記念の日でもあるのです。

 

 

 

・ストーリー

 

世界の各都市に出現した謎のロボット群、それは滅亡したと思われていた古代ミケーネ人の末裔・ミケーネ帝国の戦闘獣、

その先発隊であり、魔の手は東京にも伸びていた。

鉄の城マジンガーZと歴戦の勇者兜甲児が出動するも、機械獣を凌駕する戦闘獣軍団に苦戦を強いられ、

超合金Zのボディが傷つき、ジェットスクランダーの翼が溶けながらも、辛うじて4体の戦闘獣を倒す。

だが、その間に別動隊によって光子力研究所が襲撃を受けてしまい、甲児の弟シローが重傷を負ってしまった。

一方、ミケーネ帝国を治める暗黒大将軍の命を受けた獣魔将軍率いる第2陣が、日本への進撃を開始する。

マジンガーZは修理もままならず、シローへの輸血で自身の身体が弱っている甲児だったが、

自らの使命を果たすために決死の出撃を行う。

 

だが、今度は全くと言っていいほど攻撃が通用せず、機体へのダメージは甚大なものとなってしまう。

そして、気を失った甲児と動かなくなったマジンガーZにとどめの一撃が放たれたその時・・・!

 

その攻撃を阻むモノが現れた・・・!それこそが、新たなる勇者・グレートマジンガーである!

 

超合金ニューZのボディに身を包み、マジンガーZを超える光子力エンジンを備え、

戦士として鍛えられた青年・剣鉄也の技量と闘志とを併せ持つ偉大な勇者は、戦闘獣軍団を易々と殲滅し、

 

再び起ち上がり、マジンガーブレードを借りたマジンガーZと共に獣魔将軍を打ち倒す。

 

ひとまずの戦いは終わり、グレートマジンガーがミケーネの七つの軍団と戦うために作られた兄弟である事を知る甲児。

そしていつかの再会を誓って、鉄也は飛び去って行った・・・

 

「グレートマジンガー、お前はまさに偉大だ。それにしてもあれだけ強いロボットを、一体誰が作ったんだ・・・?」

飛び去るグレートマジンガーを見つめながら甲児は思った。しかし、彼は知らなかった。

グレートマジンガーが実は生きていた父・剣造が作り上げたロボットである事を。

 

 

 

番組が終盤を迎えている時期の公開とあって、後に放送される最終話のプロトタイプ的な意味合いが強い内容ですが、

単独の作品としても見応え満点の一作であるのは確かです。

そして後のスパロボαでは、さらに燃える展開となっているのが嬉しい所ですね。

結局暗黒大将軍は顔見世だけでしたが、スパロボを除く後の作品で言えば、

「真マジンガー衝撃!Z編」の冒頭において、正真正銘の「マジンガーZ対暗黒大将軍」が実現する事となりました。

(しかしその結果は・・・)

 

発売中の「MAZINGER THE MOVIE Blu-rai Vol.1」や「復刻!東映まんがまつり 1974年夏(DVD)」にも収録されているので、

レンタルで置いていない時は、東映ビデオオンラインショップでのお買い求めも一考してみて下さい。

 

前に取った画像の使い回しになってしまいましたが(汗)、改めて超合金魂を買っておいて良かったと思っています。

ダメージVer.のアニメカラー仕様は、現在も魂ウェブ商店で受注受付中です。

 

https://p-bandai.jp/item/item-1000135487/

 

こちらの仕様で集めている方は要チェックです。

 

 

 

・オマケ

 

「五人ライダー対キングダーク」の映像の一部は、後に「ハヌマーンと5人の仮面ライダー」にも流用されています。

しかし、本作の配給権を得たにもかかわらず、チャイヨー側が無断で新撮・編集を行ったため、

日本では未公開かつ非公式の扱いとなってしまいました。

しかもその新撮された映像は「ファッ!?」となる出来だったと言います・・・