早々間が空いていませんが、またしても作例のお知らせです。
本日発売の電撃ホビーマガジン2月号にて、ガリルナガンの作例を担当させて頂きました。

工作自体はキットレビューという関係で、可能な限りのシャープ化と目立つ肉抜き埋め、
塗装の便を考慮した後ハメ加工に留め、キットの素性を引き立てる方向でまとめています。
本分では書いていませんが、大腿部側のヒザ関節とウイング基部の可動部に関しては
挟み込み式になっているため、可動部のクリアランス確保も行っています。

すでにキットを購入された方であればおわかりですが、今回の作例ではデカールが一番の難所でした。
(予備のデカールもあったおかげで何とかなりましたが)
通常のマーキングデカール貼りは平面ですが、脚部の一部などの曲面がきつい部分や、
バスタックス・ガンの一部に見られる複雑な面の曲がりといった部分にも貼り付け指示があるため、
マークセッターと併用して貼っています。が、それでもズレや折れなども生じたのですが(泣)。
貼る部分に関しては、設定画やメーカーHPのデコマス画像でもわかりにくい所があったため、
こうした部分はあみあみの商品ページのデコマス画像も参考にしました。
また、注意点を挙げると、マークセッターで密着させても、
マスキングテープでもっていかれる事があります(実際にもっていかれました・・・)。
そのため、塗装仕上げで完成される場合は、はみ出しのリタッチは貼る前に完了させて下さい。

話は変わりますが、ここでひとつ裏話をば。
当初担当さんは、搭乗者であるアーマラ役・池澤春菜さんへの発注を考えていました。
「何故に?」と思う方も多いかと思いますが、池澤さんは何点かの作例を発表しているほど、
かなりの腕前を持つモデラーとしても知られています。
(実際にこのネタは、ダンクーガノヴァが参戦しているタイトルの一部にも使われています)
僕自身もこの話は面白いと感じていましたが、最終的にはこちらに話がまわり、
迷う事なき快諾のもとで始まったというワケです。

前回は嫁、今回は宿敵の作例と、両極端な形にはなりましたが、
久々に短いスパンで複数の作例を担当させて頂いたのは、厄年の中での大きな幸運でした。
どちらのキットも組み比べると面白いモノである事は確かなので、
皆さんもぜひ手に取って、実際に作って頂ければと思います。