久々にお知らせです。


本日発売の今月号で通巻200号を迎えた電撃ホビーマガジン3月号にて、

ネオ・グランゾンの作例を担当させて頂きました。


今回もキットレビューという事で、足首の接地性向上の加工と後ハメ加工、

肉抜き埋め以外はまったくのストレート組みで仕上げています。

年末進行による早い締切での製作という状況は3年前のグランゾンと同じでしたが、

キットの方は肩アーマーをはじめとする各部のボリューム、直線主体ながらも

鋭いラインを盛り込んだフォルム、そして肩アーマーやアームカバーなどに見られる

各部の可動ギミックが可能にした広い可動範囲など、すべての面において

グランゾンから大きな進化を遂げています。


本体のカラーリングは当初(どちらもGSIクレオスのMr.カラー)、


・第1案:黒→GXメタルダークブルー

・第2案:黒→クリスタルカラー サファイヤブルー


という2つの案で考えていましたが、ホビーショップでのテストピースを観察した結果、

第1案でいく事にしました。


メタリックカラーGXの大半は濃い色の下地に対する隠ぺい力が弱いため、

何回も重ね吹きをしないと発色せず、さらに、最終的な色味は下地によって変わります。

これは逆に言えば、下地によって色味を変えられるという利点でもあるので、

明るめの発色を求めるなら白地、重い感じの色味を求めるなら黒地というように使い分ければ、

表現の幅はさらに広がります。

隠ぺい力に関しても、吹き重ねれば徐々に発色していきますし、

ある程度まで吹き重ねていくと発色は止まるので、メタリックカラー特有の

「濃淡の違い」が発生せず、均一な仕上がりになってくれます。


昨年夏のワンフェスで試作原型を見た時は、その迫力に圧倒されつつ、1月発売と判明した時には、

「絶対締切早くなるから、作例任されたライターさんは涙目確定だろうな・・・」と思いました。

結局その役割は僕に周ってきたんですけどね(汗)。


製作中は工程で涙目になる事はなかったものの、初旬のうちに体調を崩して、

「もしかしてノロわれた!?」という事態になったりもしました。

が、食事制限と大田胃散でその週の内に回復し、無事締切に間に合いました。


値は相応に張りますが、シリーズ通算50体目となる記念すべきキットでもあるので、

手にとって完成させて頂ければ、レビュアーとしても嬉しいです。




前述したように、本誌は今月号で通巻200号という節目を迎えました。

これもひとえに、世代や性別、国の枠を越えて本誌をご愛読し、

熱意と応援を送って頂いている読者の皆様のおかげです。

ご恩返し、そして次の節目を迎えるという意味でも、皆様のホビーライフ充実に繋がるべく、

一ライターとしても、一読者としてもお手伝いさせて頂く所存です。


そして、今年は創刊15周年というもうひとつのメモリアルもありますので、

今後も電撃ホビーマガジンへの御贔屓を、宜しくお願い申し上げます。




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編集部様、引き続き作例の依頼をお待ちしております。