今回の作例のお知らせです。
本日発売の電撃ホビーマガジン12月号にて、ソウルゲインの作例を担当させて頂きました。
キットレビューという観点では、後ハメ加工と足首の接地性向上以外はほぼストレートに組んでおり、
青と白は[基本色→パール→光沢クリアー]という手順で仕上げています。
素性はとても良好なので、無塗装素組みでも満足できるキットです。
(製品版では眼・アゴ・首前面に彩色が施されています)
誌面には載っていませんが、足首の接地性向上の加工は干渉部を削って対応しました。
この辺は実際に動かしてみると、どこを削ればいいかが見えてくるはずです。
また、スネ側のボール受けパーツのストッパーになっているG17番を使わなければ、
塗装後の差し込みが可能になり、さらなる引き出しも可能になります。
この2つの方法ならさらに接地性が向上しますので、ぜひ試してみて下さい。
そして、キット化の際に試したかった要素も、今回の作例で行っています。
そのひとつが、アニメ「ジ・インスペクター」第18話から実装された玄武金剛弾です。
この新装備は観ていて驚いただけでなく、「作例でやるならこれも再現したい」とも感じました。
担当さんに提案した所、同じ考えであった事から作成に踏み切った次第です。
一見するとブースターが付いているだけかと思われますが、実際にはベースとなる
前腕の形状も異なっているため、頂いた資料とアニメ本編を何度も観ながら完成させました。
また、通常状態と射出状態の再現については、ブースターの差し替えも考えましたが、
挿していないダボが目立つのはどうかと思った事、そして、内部の可動ギミックを活かすために
ダボの深さが確保できなかった事から、両形態を別々に作成する方法で対応しました。
さらに、2体分頂いた事を活かして、カットやシーンによって異なる眼の色を
フェイスパーツの差し替えで再現した他、ゲーム画面での腹部宝玉の色も差し替えで再現しました。
(眼の色に関してですが、DVD・BD版では修正されているかもしれません)
キット版・アニメ版・ゲーム画面版を再現可能にするというこだわりで作成しましたが、
「数ある方向性のひとつ」として、皆様のキット作成の役に立ちましたら幸いです。
ソウルゲインはAメカ群で一番好きな機体であるため、念願が叶ったのは幸運でした。