数多くのアイテムを発売してきた超合金ではありましたが、
90年代初頭からその歴史に幕を下ろす事となりました。
このまま終わるのかと思われたのですが、その眠りは短いものでありました。
90年代半ばより超合金は再度展開を始め、そして1997年。
超合金のみならず、ハイエイジトイの世界にも影響を与える一体が世に出ました。
それこそが、超合金魂で新生したマジンガーZ!!
数々の試作を得ているだけに、ベストプロポーションとうたわれた
第4期版を軽く凌駕する造形と可動、彩色となっています。
問題点はPVCパーツの塗装。塗装の質は良いのですが、
PVC素材と相性の悪い塗料を使っているせいでベトついているという罠が。
(GX-02グレートマジンガー以降からはこの問題点が改善されています)
コクピットも兼ねるホバーパイルダー。左が合体用、右が単体ディスプレイ用です。
後者は本体と主翼が別パーツ構成となっています。
なお、別売りのGX-02グレートマジンガーには後半から登場する
ジェットパイルダーが付属しています。
ギミックとしては、背中のボタンを押すと腹部のハッチが倒れてミサイルパンチが展開。
ただし、発射機構はありません。雰囲気重視ならこれでアリかと。
ヒジ関節は可動タイプ、パンチ発射タイプ(右腕)、ドリルミサイル展開タイプ(左腕)の
左右一組×3種あり、それぞれマグネットによる接続方式となっています。
パンチユニットはロケットパンチの他、写真のアイアンカッターも付属。
ちなみにマジンガーZのみのドリルミサイルユニット、後の一部のアイテムにも付属する
パンチユニットですが、こちらは組み立て式となっています。
(後続のアイテム付属版では最初から組み立て済みです)
マジンガーZ最大のパワーアップと言えば大空羽ばたく紅の翼・ジェットスクランダー。
当然の事ながらこのスクランダーも抜かりなく付属。カラーリングは初期版です。
腹部ベルトのロックも設定どおりに再現されています。
背中の凹みに固定するダボもあるので、ベルトを展開しても固定の保持力は充分です。
加えて、主翼の変形も可動プラス左右連動で写真のように再現可能です。
超合金魂の付属品として忘れてはならない台座も抜かりなし。
ネーム部分はシールとなっていますが、後のアイテムからはレリーフ状となっています。
かくして始動した超合金魂は、スーパーロボット世代にとってのマストアイテムとなりました。
リリースを重ねると共に培われたノウハウが超合金にも継承され、
超合金ブランドでの完全合体アクエリオン、完全変形VF-25メサイアを
生み出すほど、ロボットトイ全般の進化を現在でも促しています。
その記念碑的アイテムとして、このマジンガーZは語り継ぐべき一体であると思います。
それでは、また明日。