マテリアルに関するネタが少なかったので、今回は塗装作業に必須となる
うすめ液に関しての話に少々お付き合いのほどを。
左からGSIクレオス(以下クレオス)Mr.カラーうすめ液、同レベリングうすめ液、
ガイアノーツ(以下ガイア)のメタリックマスター、ツールウォッシュ。
これらを用途に分けて使っています。
Mr.カラーうすめ液は洗浄に使うのがほとんどです。塗料の希釈はレベリングうすめ液で。
ラッカー系は乾燥が速い分湿度の影響を受けやすく、湿度の高い時期は表面が白く曇る場合があります。
この現象を「かぶる」と言い、最後のクリアーコート、特に光沢仕上げの場合は起きると致命的です。
そのため塗料の乾燥を遅らせ、平滑度を高める「リターダー」という添加剤を加えるのが常道でしたが、
始めからリターダー成分が入っているレベリングうすめ液の登場によって、
混合の割合を考える手間が省けるようになりました。正直これはありがたい。
ちなみにリターダーは筆塗りでも効果を発揮します。
ガイアのメタリックマスターは、メタリック粒子を分散する事で、より輝きのある表面を再現できるものです。
最後のツールウォッシュはメタリックやパールを吹いた後の洗浄、メンテナンス時の洗浄で使っています。
こちらの2つは担当様から頂いたもので、実際に使ってみて「なるほど」とすごく納得。
ちなみにガイアでもエアブラシ用うすめ液が発売されており、クレオスとの互換性もあります。
つまり、クレオスの塗料をガイアのうすめ液で、逆にガイアカラーをクレオスのうすめ液で
希釈する事が可能というわけなのです。
このように、いくつかのうすめ液を使い分けるというのも、
模型にメリハリを与える方法のひとつとして覚えていただけたらと思います。
あと、うすめ液特有の臭気は身体によくないので、換気はしっかりと行って下さい。これ重要です。