普通にプラキットを作る上ではパテ類は使われませんが、肉抜き埋めや
部分的ボリュームアップを行いたいときには重宝するものです。
現に今の作例でも肉抜き埋めやってますし。
こうした作業にはポリエステルパテ(以降ポリパテ)を多用しています。
エポキシパテ(以降エポパテ)よりも粘度が低く、また硬化も早いので、
僕らのような締切持ちにとってはありがたいマテリアルです。
使い始めたのは7年前で、造形村のポリパテのみを使っています。
フルスクラッチ用に500g、キット改造用に150gと2種類の量があり、
用途に応じて選べる上、価格も抑え目になっているのが嬉しい所です。
逆にポリパテ向きではない部分に関してはエポパテを使っています。
この辺りは適材適所を見定めて使い分けると便利なのは確かです。
どちらのパテを使う場合でも気をつけて欲しいのは、
プラキットで言えばプラとパテの境目や隙間が出ないようにする事。
意外と肉抜き埋めではサーフェイサーを吹くと隙間が目立っていたという事があります(実話)。
そうなった時にはラッカーシンナーで溶いたラッカーパテを塗って乾燥後にペーパーをかければOK。
推奨されていませんが、瞬間接着剤&硬化スプレーで代用すると作業時間の短縮になります。
ラッカーパテだと溶剤分の揮発で若干凹む事がありますが、瞬着ならその心配がないので
面倒でも表面をなだらかにした直後に、瞬着を境目とパテの面に塗っておくと
サフ吹き後の修正作業を軽減でき、ポリパテにつきものの気泡を埋める作業にもなるわけです。
ちなみに瞬着修正は、経年による揮発が原因で完成後に起きる合わせ目の目立ちも抑えられます。
明日からはいよいよ塗装に入ります。かぶりが起きない事を祈るのみ。