よみうりカントリークラブ | かけがえのないゴルフ人生

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DGA(日本障害者ゴルフ協会)の事務局長をしています。お給料はなし、24時間のボランティアです。たくさんの素晴らしい障害者ゴルファーからもらう勇気と元気が活動の糧。障害者ゴルフの活動と日々見たこと感じたことを綴ります。


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関西の旅、最終日は西宮市にある「よみうりカントリークラブ」にお邪魔した。

11月6日から8日までここで「第21回日本障害者オープンゴルフ選手権」を開催するため、視察と打ち合わせのためである。

コースはJR福知山線の西宮名塩から山中に上がって15分くらいのところにある。到着まではかなり急な山道を登るので、トリッキーなコースなのではないかと心配。

現実に前日プレーした千刈カンツリー倶楽部のキャディさんから「かなりアップダウンがありますよ」と聞かされていたこともある。

写真には写していないが、クラブハウス玄関前に到着すると重厚な雰囲気。読売ゴルフの社長さんから執行役員の支配人さんを始め、スタッフの皆さんが迎えて下さった。

こちらも粗相のないようにと、いつもよりはシックなジャケットを着ていった。気のせいかもしれないが、関東のゴルフ場より関西のゴルフ場のほうがコンサバな雰囲気がある。昨年大会を開催した千刈カンツリー倶楽部からそんな風に感じている。

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今回の視察プレーは2組。1組は隻腕のプロ小山田雅人さんと、同じく隻腕の飛ばし屋、四国のTさん。大阪・関西支部長のNさんと同じ職場の障害者ゴルファーの方。

もう一組は佐藤DGA代表と私、それに片マヒプレーヤーのYさんとTさんである。

この面子だと上級者からアベレージ、それに障害者ゴルファーの中では一番大変な片マヒのプレーヤーがこのコースでどんな風にラウンドできるかが分かる。地形上、片マヒの人など重度障害のゴルファーに難しそうな箇所は事前に救済策を考えることもできる。

コースはさすがにメンテが良く、ふかふかのフェアウェイにやや早いグリーン。暑い盛りなので、さすがにラウンドしている人は少なく、2組だけの貸し切りにさえ思える。

確かに打ち下ろしや打ち上げなど、アップダウンはあるが、乗用カートがフェアウェイ走行できるので、そんなに大変な感じはしなかった。

ただ、全体的には距離がたっぷりあり、バックから回った上級者は苦労していたみたい。私とてレッドとゴールドティが余り優遇されていないこともあり、スコアは前日の千刈CCよりはかなり叩いた。




私たちの組についたキャディのMちゃんは若いけれど、大変優秀だった。距離感やパットのラインを読む力はびっくりするくらい正確。名門コースのキャディさんにありがちな高慢ちきな態度もなく、障害者にはそれとなく気を使う。感心した。

それにしても、こんないいコースが障害者ゴルフのために門戸を開いて下さるのはうれしい限りである。次への弾みになるし、大会のアピール力も変わってくる。

その代わりに、チャンスをいただいた私たちもそれに恥じないようなプレーをしなければならない。

上手にという意味ではなく、遅延プレーを避け、礼儀正しく。服装もそれなりにキチンとしていたい。

そんなことを心に誓って、クラブを後にした。