エイプリルフールに思うこと | かけがえのないゴルフ人生

かけがえのないゴルフ人生

DGA(日本障害者ゴルフ協会)の事務局長をしています。お給料はなし、24時間のボランティアです。たくさんの素晴らしい障害者ゴルファーからもらう勇気と元気が活動の糧。障害者ゴルフの活動と日々見たこと感じたことを綴ります。

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今日から4月。新しい年度が始まる。

障害者ゴルフの活動は昨年、日本で開催した第1回世界障害者ゴルフ選手権など大きなイベントがあったため、期末はその報告書作りに追われた。・・・実際まだ報告書が完成していないものも。

会計報告を作るとよくわかるが、改めて第1回世界障害者ゴルフ選手権は大変なイベントだったと思う。

世界への呼びかけから、競技方法、ルール作り。出場資格となる障害の内容の決定やエントリーシートの配布。エントリーが始まってからは各国とのやりとりや選手迎え入れの環境作りなど。

これらを文章に書いているだけでも、ため息が出てくるほどだ。我ながらよく乗り切ってきたと思う。

また、最小限の人数でこなした大会運営に様々な形で携わって頂いたボランティアの皆さんにはお礼をしても仕切れないほどだ。皆さんの協力なくして大会は出来なかった。

一番大変だったのは何と言っても資金集めだった。

世界障害者ゴルフ選手権は総運営費が1,000万円超かかった。その3分の1弱が助成金、約5分の1がエントリーフィ。残りは全て寄付でまかなった。

その寄付集めを本格的に始めたのが、昨年の3月からだった。色々な企業に飛び込みあたってみたが、ほとんど断られた。

ある大手の飲料メーカーが「お話しだけでも聞きましょう」と言ってくれ、その企業を訪問したのが、ちょうど昨年の今日。

喜び勇んで出かけたものの、先方の反応はイマイチで、話を聞いていた管理職の1人が、途中、無言で部屋を出て行ったりした。

「やはり障害者ゴルフなどわかってはもらえないのかも」とガッカリな気分で企業を後にしたあの日も桜が満開だった。

奇しくも今日はエープリルフール。去年は「エープリルフールだから、騙されたのかも。次にあたる会社は大丈夫だろう」と気分を入れ替えた。まるで昨日のことのように思い出す。

私達の活動になくてはならない資金集め。そう簡単にお金は集まらないので、日頃は逆に深刻に考えないことにしている。

でも、これからは毎年4月1日になったら寄付集めの大切さを再認識するとしよう。私にとっての4月1日はまさに「寄付の日」だ。