世界選手権のロビー活動 | かけがえのないゴルフ人生

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DGA(日本障害者ゴルフ協会)の事務局長をしています。お給料はなし、24時間のボランティアです。たくさんの素晴らしい障害者ゴルファーからもらう勇気と元気が活動の糧。障害者ゴルフの活動と日々見たこと感じたことを綴ります。



昨年、日本で開催した第1回世界障害者ゴルフ選手権の英語版報告書が出来ました。

すでに選手権から6ヶ月余りが過ぎ、「今ごろ?」と思われるかもしれませんが、日本語版を昨年11月に作り、関係各所へ発送。他のお仕事もいろいろとあるのでやっと今ごろになって完成したというわけでです。

英語版の報告書を作ると様々な意味で世界に向けて世界選手権のアピールが出来ます。だから、時間が経ってもどうしても作っておきたかったのです。



まずは英語版の報告書を持って、JGAにおじゃま。

JGAからIGF(国際ゴルフ連盟)にこの報告書を送っていただくようにお願いしました。もちろん快く引き受けていただきました。

報告書をDGA(日本障害者ゴルフ協会)からIGFに送るのではなく、JGAから送っていただくことに大きな意義があります。

なぜかというと、パラリンピックにエントリーを認められているのはIGFしかなく、どうこう言ってもIGFに障害者ゴルフを理解してもらうことがパラリンピックへの一番の近道。世界選手権も本来はIGFに運営していただきたいところです。

しかし、現実には健常者のゴルフがようやくオリンピックの種目になったばかりで、IGFには障害者ゴルフに関わる余裕はないようです。その大きな理由は障害者ゴルフがよく分からないからでしょう。

この報告書で少しでもIGFの障害者ゴルフに対する理解が広がればいい。それにはIGFのメンバーであるJGAから「日本でこんな障害者の世界選手権がありました」と報告書を送っていただけば効果は倍増します。

その他、第1回世界障害者ゴルフ選手権に選手を派遣して来なかった国のゴルフ協会や障害者ゴルフ協会にもこの報告書を送る予定です。来年、メキシコで開催予定の第2回世界障害者ゴルフ選手権にはこの報告書を読んで新たに参加する国が出て来るかもしれないからです。

これがロビー活動と言えるのかどうかは分かりませんが、小さな努力の積み重ねがパラリンピックに繋がると信じています。出来ることをやるしかありません。