今回も 「ELEGOO MARS UV 光造形式 3Dプリンター」 を使った工作です。

カトー製のNゲージ「C57 180」と「D51 498」を少し加工してみました。

 
これは、9月に上げた記事『Nゲージ カトー製「C57 180」モーター交換と改修』の最後の写真なのですが、これを見て、それまで気にしていなかった前周りが気になりはじめました。
ヘッドライト、端梁、先台車に手を加える事にします。
あと余談かもしれませんが、製品は「C57 180」を再現した物ですが、ナンバープレートは選択式だったので、私の好みで「C57 170」を付けています。
ちなみに戦後に生産された最初のC57が170号機です。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
端梁は接着無の別部品になっているので外れます。
18年位前に自分でやったのですが、真鍮線で自作した解放テコが酷い出来です。
先ずはこの辺を新規に自作してみます。
 
ジャンク箱を探して使えそうな部品を見つけました。
今では絶滅しましたが、近所に模型店があった頃は差し迫って必要の無い部品をつい買ってしまう事が多かったと思います。
 
芯になる部分を3Dプリンターで作ります。
先ずは無料の3DCADで設計しました。
今回の設計には「DesignSpark Mechanical 5.0」を使いました。
いつもは「123D Design」を使っているのですが、偶には違う物を使ってみたくなったからです。
微妙に操作方法が違うので、10倍くらい余計に時間がかかった気がします。
慣れの問題で使い難いという事ではないと思います。
 
解放テコは部分的に真鍮線で作る事にしました。
端っこを残して解放テコ部分を削除しました。
 
こんな感じに出来ました。
金属パーツが加わる事でキッチリした感じになったと思います。
 
ヘッドライトも作ります。
今回は非点灯にしますが、透明樹脂を使えば点灯できるようにも作れそうな気がします。
レンズには銀河モデルの「N-082 ヘッドライトレンズ」を使います。
 
先台車の前部に貼り付けるパーツも作ります。
 
印刷しました。
このくらい小さいと歪みの事を考えなくて良いので簡単です。
 
先台車の先端に貼り付けてみました。
元々のディテールが全く無い状態よりは良いと思います。
 
新造したパーツを本体に取り付けました。
作業前に比べれば見栄え良くなったと思います。
 
次は「D51 498」です。
この製品は動態保存である現在の姿を再現しているので、貨車や旧型客車を牽かせて遊ぶと、なんとなく違和感があります。
上画像の通り炭水車の上面には列車無線アンテナや平べったい重油タンクがあり、それらは道具として使われていた現役時代には無い物です。
 
接着無で組まれているので、炭水車の上面は外す事ができます。
 
3Dプリンターで炭水車の上面パーツを自作します。
以前「C57 180」用に設計した3Dデータを修正して作りました。
今回の石炭はジオラマ用の粒状素材を買いましたので、それを使います。
 
ヘッドライトも設計しました。
なんとなく屋根付のタイプにしてみました。
 
炭水車の上面パーツは、仕様を変えて三種類を印刷してみました。
左から、竣工時のノーマルタイプ、石炭の囲板が付いたタイプ、重油タンクが付いたタイプ、となります。
 
ヘッドライトはこんな感じに仕上がりました。
 
それぞれの炭水車の上面パーツを付けて撮影してみます。
先ずはノーマルタイプです。
 
囲板が付いたタイプです。
 
重油タンクが付いたタイプです。
ちなみにネットで「D51 498」の現役時代を検索すると、こんな感じの重油タンクが付いています。
 
二台とも動態保存機を再現したモデルでしたが、現役時代をイメージして改修を施しました。
 
私は10年くらいNゲージ製品を買っていないのですが、キットの下手糞な組立品や大味な昔の製品など出来栄えが及第点レベルに達していない車両がたくさんありますので、それらの改修記事を時々やろうと思っています。
 
今日はここまで。