皆さんはスポーツが好きだろうか。好きな人も嫌いな人もいるだろう。その中でも、スポーツをするのが好きな人、見るのが好きな人、どちらも興味がない人などさまざまだ。私自身はどちらも好きなタイプで、学生の頃は運動部に所属していた。今でも定期的に走ったり、コロナ前はたまにフットサルや草野球をやったりしていた。見るのも好きで、テレビ中継があれば自然とチャンネルを合わせることもある。
中でも今回は、野球を見ることに絞って書いていきたい。なぜなら、私が今までの人生で一番見てきたスポーツが野球で、題材になる唯一のスポーツだからだ。
野球といえば日本ではプロ野球や甲子園が有名だ。プロ野球は近年だと3月下旬から9月末まで、クライマックスシリーズ(CS)や日本シリーズなどのプレーオフを含めると10月末まで行われている。甲子園は夏の風物詩で8月に行われており、高校野球ファンが大いに盛り上がる季節だ。ほかにも春の3月に行われている選抜野球もあり、同様に甲子園で大会が行われている。
では海外はというと、やはりアメリカのメジャーリーグ(以下MLBとする)が有名だ。名実ともに野球界最高峰といえるリーグで、野球をやっている人はいつかこのリーグで活躍したいと思うだろう。それは日本のプロ野球選手にも当てはまる。
実際日本のプロ野球で活躍する選手の一部はMLBに挑戦する人もいる。人数こそ少ないが毎年のようにおり、今年は広島東洋カープにいた鈴木誠也選手がシカゴ・カブスに移籍した。開幕は凄まじい活躍をしたものの現在は怪我で長期離脱しており、一刻も早い復帰が待たれる。
大体の日本人は上で述べた3つのジャンルの野球観戦を楽しんでいる。それぞれにどんな特徴や楽しみ方があるのか。私見を混ぜながら書いていきたい。
1.高校野球
よく高校野球といえば甲子園を思い浮かべる人が多いが、甲子園はあくまで球場の名前で、大きく分けて2つの大会がある。まずは8月に開催される大会だ。
名称は「全国高等学校野球選手権大会」で、これは朝日新聞社と日本高等学校野球連盟(高野連)が開催している。甲子園といえばこの大会のイメージを持つ人が多いだろう。
ただ、もうひとつ大会がある。それが春の「選抜高等学校野球大会」で、こちらは3月に毎日新聞社と日本高等学校野球連盟(高野連)が開催している。どちらの大会も阪神甲子園球場で行われており、球児たちはこの球場でプレーするために日々汗を流している。
この2つの大会は出場方法も異なる。夏の大会では6月中旬から7月下旬にかけて行う地方大会の優勝校が、各都道府県の代表校として出場する。ちなみに地方大会の総出場校数は4,000校前後と大規模で、本大会である甲子園大会に出場できるのは基本的に都道府県で1校という狭き門だ。
毎年甲子園では球児たちの熱い戦いが繰り広げられ、負けたチームの選手は涙を流すことも多いが、この大会すら出場できずに涙を流す球児のほうが圧倒的に多いことも事実。なんとも厳しい世界だ。
それに対して春の大会は、夏のように地方大会の勝ち上がりで出場校が決まるわけではない。春の大会は、選考委員会によって出場校が決められる。選考基準は第94回選抜高等学校野球大会要項(http://www.jhbf.or.jp/senbatsu/2022/guidance/)によると、下記の5つがある。
(1)大会開催年度高校野球大会参加者資格規定に適合したもの。
(2)日本学生野球憲章の精神に違反しないもの。
(3)校風、品位、技能とも高校野球にふさわしいもので、各都道府県高校野球連盟から推薦された候補校の中から地域的な面も加味して選出する。
(4)技能についてはその年度の新チーム結成後よりアウトオブシーズンに入るまでの試合成績ならびに実力などを勘案するが、勝敗のみにこだわらずその試合内容などを参考とする。
(5)本大会はあくまで予選をもたないことを特色とする。従って秋の地区大会は一つの参考資料であって本大会の予選ではない。
これらを総合的に判断して決まるので、一概に強豪校ばかりが出場するわけではないことも特徴だ。無名の高校も出場することがあるので、こうした要素も春大会の楽しみの一つと言える。
甲子園といえば、高校球児たちの熱い青春が詰まった大会で、損得勘定なしで野球に打ち込む姿が人々を惹きつける。もちろん、現在プロ野球やMLBで活躍している選手も高校時代に甲子園で活躍し、スカウトの目に留まってプロになるケースも多い。イチローや松井、そして大谷も甲子園に出場し、全国区になった選手の一人だ。
高校野球はひとつの青春としてのストーリーもあり、プロへの過程としてのストーリーもある。いずれにせよ単なる野球ファンだけでなく、普段野球を見ない層からも注目を集めるアマチュア競技として長年愛されている。現在は6月なので、これから夏の季節。つまり、夏の甲子園予選が始まる。母校に野球部がある場合は、地方大会の動向をチェックしてみてはいかがだろうか。