3.メジャーリーグ
続いてアメリカのメジャーリーグについて。
正式名称はメジャーリーグベースボール(MLB)で、アメリカに29球団、カナダに1球団の計30球団により編成されるリーグだ。そして、世界一の野球リーグでもある。
日本のプロ野球はセントラルリーグとパシフィックリーグの2つのリーグに分かれているが、MLBではアメリカンリーグ(ア・リーグ)とナショナルリーグ(ナ・リーグ)に分かれている。さらにその中で東地区、中地区、西地区と分かれており、1地区に5チームが所属している。
日本では通常「メジャー」「大リーグ」と呼んでいるが、ここではMLBとする。ちなみにMLBの下部組織(日本の二軍や三軍と同じような位置づけ)をマイナーリーグという。
MLBも日本のプロ野球と日程は大体同じで、4月上旬から9月下旬までがレギュラーシーズンだ。ただ日本と違い、この期間で1チームあたり合計162試合が行われる。日本は143試合なので、その差は約20試合だ。
その後、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズなどのプレーオフを含めると10月中旬~下旬までMLBが楽しめる。
チームは30球団もあるので書くことはやめておくが、有名どころだとニューヨーク・ヤンキースはア・リーグ東地区、大谷選手が所属するロサンゼルス・エンゼルスはア・リーグ西地区、ダルビッシュ選手が所属するサンディエゴ・パドレスはナ・リーグ西地区に属している。
こちらも基本的には同じリーグのチームと戦うが、日本の交流戦のように年間20試合は別リーグのチームと対戦するインターリーグもある(2022年現在)。
年間の試合数の内訳は、同地区4チーム×19試合の76試合、他地区10チーム×6または7試合の66試合、インターリーグ20試合で、合計162試合だ。
また、2022年からプレーオフ進出基準が変更となった。レギュラーシーズンを戦い、各リーグの地区優勝チームと、それ以外の12チームのうち勝率の高い3チーム、合計12チームがプレーオフに進出する。その中でも以下のシードがある。
プレーオフ進出時のシード
第1シード:リーグ最高勝率
第2シード:地区優勝チームで勝率2位
第3シード:地区優勝チームで勝率3位
第4シード:地区優勝チーム以外で最高勝率
第5シード:地区優勝チーム以外で勝率2位
第6シード:地区優勝チーム以外で勝率3位
プレーオフではまず地区シリーズが行われる。
地区シリーズ第1ラウンド(3試合制)
第1、第2 シード:不戦勝
第3 vs 第6シード
第4 vs 第5シード
地区シリーズ第2ラウンド(5試合制)
第1 vs 第4または第5シードの勝者
第2 vs 第3、第6シードの勝者
そして、その勝者がリーグ優勝決定シリーズに臨む。
リーグ優勝決定シリーズ(7試合制)
地区シリーズ第2ラウンドの勝者同士
各リーグで優勝したチーム同士が最終決戦の場となるワールドシリーズで激突する。その勝者がその年のワールドチャンピオンとなり、シーズンが終了する。
ワールドシリーズ(7試合制)
リーグ優勝決定シリーズの勝者同士
ここからはまた個人的なことと、MLBのおすすめの楽しみ方を書いていきたい。
当初、MLBはスポーツニュースで日本人選手の活躍を知るくらいだった。イチローや松井がよくニュースに出てきたものだ。そこから少し本格的に見始めたのは、当時イチローが所属していたシアトル・マリナーズが、日本でMLB開幕戦を行った2012年だった。その開幕戦でイチローが5打数4安打を放ち、大興奮した。それからNHKのMLB中継をちょこちょこと見るようになった。
基本的にNHKは日本人選手がいるチームを中継することが多いので、毎日イチローが出場するマリナーズの試合をよく見ていたが、その年の途中、イチローがニューヨーク・ヤンキースに電撃移籍してからはヤンキース戦ばかり見るようになった。一時期、ヤンキースはイチローのほかに黒田やマー君が在籍しており、毎日見るのが楽しかった。
2015年にはイチローがマイアミ・マーリンズに移籍し、マーリンズ戦を見る機会が増えた。もちろん黒田やマー君、ダルビッシュなど日本人投手が先発する試合はその中継を見ていたが、基本的にはマーリンズ戦の放送が多かった。要するに、日本人選手の追っかけをしている感じだ。
2018年序盤にイチローは一線を退き(2019年東京ドームで行われたMLB開幕シリーズに出場し、その後現役を引退)、中継を見ることはなくなったが、この年は大谷がエンゼルスに移籍してきたため、今度はエンゼルス戦が毎日のように中継された。それ以来、今日までエンゼルスファンとして中継で見られる日は中継を、そうでない日はダイジェストを毎試合見て動向を追っている。
巨人ファンではあるものの、今はむしろ巨人よりもエンゼルスひいてはMLBのほうに関心がある。なぜかというと、単純にレベルが違うからだ。世界最高のリーグだけあって、選手の実力や規模感が日本とは圧倒的に違う。細かい技術などで日本の野球のほうが上回っていると思うこともあるが、基本的なパワーやパフォーマンスはどうしてもMLBを超えることはできない。近年は日本で長年活躍した選手がMLBに挑戦しても、レギュラークラスになれることが殆どないのがその証拠だ。水が合わない可能性もあるが、大体は実力不足だろう。それだけMLBのレベルは高い。
(次回に続く)