3.メジャーリーグ(続き)
MLBのおすすめの楽しみ方は、基本的にはテレビorネット観戦だ。現地観戦しようと思ったらアメリカに行くしかないので、現地に住んでいる場合はともかく、日本に住んでいれば気軽には行けない。
日本で見るなら必然的に中継がメインになるが、テレビだとNHKのBS101チャンネルでやっていることが多い。ほかの局でもあるが、殆どはこのチャンネルと覚えてもらって間違いない。
テレビがない場合は、ネットでも見ることができる。具体的にはABEMAテレビ(https://abema.tv/)だ。
ABEMAでは基本的に無料で中継が放送されており、誰でも見ることができる。一部の試合は有料会員でないと見られないこともあるが、そこまで多くないのでチェックするといいだろう。
基本的にこの2つのどちらかが見られる環境だとMLBの中継を見るのに不便することはない。注意するとすれば、これらの中継は主に日本人選手が出場する試合を放送することだ。なので、特定の贔屓球団があるが日本人選手が在籍していない場合、放送されることはほぼないと言っても過言ではない。
たとえば名門ヤンキースのファンだとしたら、2022年現在は日本人選手がいない。放送されるとしたら、日本人選手が所属するチームの対戦相手としてか、プレーオフの時くらいだろう。
では、NHKとABEMAは2022年現在、どの試合を中継することが多いのか。ご察しの通り、大谷選手が所属するロサンゼルス・エンゼルスの試合で、約9割を占めている印象だ。ほかにも日本人選手が所属するチームはあるが、野手は6月下旬時点で全員出場機会がなく、先発投手は週1~2回の出場なので、中継はその時あるかどうかくらいだ。大谷選手は基本的に毎試合出場している唯一の日本人選手なので、エンゼルスの中継が多くなるのも当然だ。
従って無料でMLBの試合を楽しみたい人は、今だとエンゼルスファンになるのが手っ取り早い。もちろん、大谷選手の動向を追う目的だけで十分だ。だんだんほかの選手も気になり、気づいたら球団のファンになっているかもしれない。
かくいう私もその一人で、2012年途中まではマリナーズ、2014年まではヤンキース、2017年まではマーリンズ、2018年からはエンゼルスと、明らかに特定球団のファンではなくイチローと大谷のチームを応援するスタンスでやってきた。
日本では巨人を応援するがMLBはこのスタンスで、どちらも十分楽しめているのでおすすめだ。
また、欲を言えば現地観戦に行くことも強くおすすめする。
私自身、一度だけ現地に行ったことがある。日本の地方遠征と同じ感覚で、球場巡りついでの観光をアメリカでも行った。行先は日本でも馴染みのあるシアトルで、セーフコフィールド(現在はTモバイルパーク)で観戦した。
正直素晴らしかった。アメリカに行くときはすでに日本の12球団の本拠地はすべて行っていたが、そのどれをも超える球場だった。
まず、規模感が違う。日本と比べアメリカは土地が広いのもあると思うが、球場は大きく開放感があり、グラウンドはとても綺麗な状態だった。
日本の球場だと、たとえば東京ドームでは野球以外にもコンサートやイベントが随時開催され、その都度グラウンドにステージなどを設営することが多い。そのため芝は人工芝で、かつステージを撤去してもその跡が残ってしまう。つまり、東京ドームなどは野球に使うことがメインだが、多目的施設の側面があるため、それに合わせた施設になっている。
その点アメリカの球場は基本的に野球以外の用途では利用しないので、すべてが野球を最高の環境で行えるよう設計されている。芝も天然芝が基本で、選手にもやさしい(天然芝に比べて人工芝は怪我につながりやすいとされている。東京ドームを天然芝にしたらコンサートのたびに芝をはり直さなければならなくなる)。
また夏のシアトルは日の入りが遅く、20時を超えてもまだ明るい。夕焼けが球場に反射され、風もありとても気持ちのいい開放感のもと観戦を楽しめた。
また、球場は広いのに選手とファンの距離は近く、試合前の練習ではファンと気軽に話す選手もおり、驚いたものだ。日本ではまずそんな光景は見られないだろう。
また、日本と違い応援団のもと歌やテーマを歌いながら応援する文化はない。だからといって静かに見るわけでもなく、ワンプレーごとに歓声やため息、ブーイングを送っている。この応援スタイルも違和感なく受け入れられた。
この旅行後、今度はエンゼルスの本拠地で観戦したいと思っていたが、残念ながらコロナによりその計画は現在未定となってしまった。大谷もいつまでエンゼルスにいるか分からないので(早ければ来月にもトレード?)、来年前半までには行きたいが果たして…?
こんな感じで高校野球、日本のプロ野球、MLBについて書いてきた。それぞれに特徴があり、異なった楽しみ方がある。だが共通しているのは、野球は総じて楽しいということだ。
どの年代でも、どんなリーグでもやっていることは同じで、そのワンプレーに人々は魅せられ、熱狂する。そんな熱いスポーツを見られる幸せを噛みしめながら、今日も野球中継を見ることにしよう。
PS:見ていると自分もやりたくなってくる。たまには草野球もやりたい。