最後に扱うのはスポーツカード、その中でもMLBの野球カードについてです。

 

一口に野球カードといっても様々な種類があります。これまでのポケモンや遊戯王と違い、野球カードなどのスポーツカードは複数の会社が生産しており、それぞれに特徴があります。

例えば国内ではベースボールマガジン社(BBM)が生産しているものや、エポック社が生産しているものなど。また、これらは日本のプロ野球を対象に生産されていますが、野球といえば本場のアメリカです。もちろん、アメリカにも野球カードを発行する会社があり、むしろ日本よりも長い歴史を誇ります。

 

代表的なのはTopps社です。野球以外にもアメフトやバスケなど様々なスポーツや、それ以外のテーマのトレーディングカードも生産する会社として有名です。特に2010年代からはメジャーリーグ(MLB)の版権を持つ唯一の野球カードメーカーで、MLBのマークやチームのロゴなどが見える写真・デザインはTopps社のカードしか使えません。

ほかにはPanini社などがありますが、現時点ではMLBマークやチームロゴは使えないので、カードを見ると選手の所属球団名が書かれていなかったり(例:Los Angeles AngelsではなくLos Angeles)、ユニフォームが一部加工されていたり(例:本来あるはずのチーム名が書かれていないユニフォーム)と少し不自然な状態になっています。

 

ただ、今年2022年1月にFanaticsという会社がTopps社のトレーディングカード部門を5億ドルで買収すると発表しました。もともとFanatics 社は2026年以降の版権契約をMLBと結んでいましたが、今回の買収により、それを待たずしてFanatics社がカード発行権利を得ることができるようになります。今MLBカードは歴史の転換期かもしれません。今後どうなっていくか注目です。

 

話がそれましたが、MLBカードについても子供のころ、たまに買ってもらっていま…せんでした(笑)子供のころは野球に興味がなかったもので…しかもアメリカの商品ですので、当時は海外カード専門店にでも行かなければ買えなかったのではないでしょうか。今でも取り扱っている店舗は専門店が多く、イオンやおもちゃ売り場でも見かけたことはありません。買いたいならネットが確実ですね。

 

また、MLBカードにはポケモンや遊戯王と違い、対戦要素がありません。従って、基本的にはコレクション性のみです。贔屓のチームや好きな選手のカードを集めて応援する。そうした純粋な動機から入る人が多いです。数年前でいうと、大谷選手ですね。私もそこが入口でした。

 

資産性についてですが、こちらのほうがポケモンや遊戯王よりも重きを置かれている印象です。対戦要素がない分、コレクション性が大きな特徴なので当然と言えるかもしれません。

値段が高い傾向にあるのは、人気シリーズ商品、ルーキーカード、選手のサインが書かれている、発行枚数が少ないレアリティなどが挙げられます。

 

まずは人気シリーズについて。Topps社の人気定番シリーズのひとつはBowmanと呼ばれるシリーズです。MLBカードは商品ごとにコンセプトがあり、中でもBowmanは長い歴史を持ち、入団したての若い選手たちの直筆サインが入っているのが特徴です。

特に初めてBowmanに収録された選手のカードは「1st Bowman」のロゴが入り、人気が高いです。またルーキー選手には「RC」ロゴが入り、こちらも人気が高いです。こちらはBowmanシリーズ含めほかの商品にも入っており、1年だけロゴがつきます。大谷選手は2018年の商品についており、それ以外の年より値段がつくカードが多い傾向があります。

 

続いてサインについて。MLBカード(日本のプロ野球も)には、選手のサイン入りカードが封入されていることがあり、これも値段がつく要因のひとつとなっています。もちろん誰でもいいというわけではなく、スーパースター、1st BowmanやRCロゴのある期待の新人などのサインカードが高くなりやすいです。

 

最後にレアリティについて。MLBカードにも様々なレアリティがあり、商品によってばらつきもあり統一されていないのですが、ポケモンや遊戯王と違って発行枚数が明確に表記されているカードが存在します。

例えば通常のカードに比べ外枠が青く光っているものは150枚限定、金色は50枚限定、赤色は5枚限定など。そしてカードに「001/150」「2/5」などのナンバーが刻印されています。これはコレクション性を刺激されますよね!一番レア度が高いのは世界一枚限定の証「1/1」(ワン・オブ・ワン)です。引き当てるのは相当な低確率でしょう。ちなみに封入率も明記されています。

 

以上をまとめると、値段がつきやすいカードは「人気シリーズ商品で1st BowmanやRCロゴのある期待の新人のサインが書かれている発行枚数が少ないカード」ということになります。そして、その選手が息の長い活躍をして球界を代表する選手になること。そんなカードは本当にごく僅かですね(笑)

 

そんなカードの代表例が、われらが大谷選手です。2018年に発売されたBowmanシリーズの大谷選手のRCロゴ・直筆サイン・レアリティ「1/1」のカードが、その年のオークションにおいて184,056ドルで落札されました。現在の価格(1ドル135円計算)で約2480万円です!

さらに、チームメイトで現役最高バッターと称されるマイク・トラウト選手のBowmanシリーズの1st Bowmanロゴ・直筆サイン・レアリティ「1/1」のカードが、2020年のオークションにおいて393万6000ドルで落札されました。現在の価格(1ドル135円計算)で5億3136万円です!!カード一枚が一般人の生涯年収を超える値段になっているのは凄すぎます…

 

ということでざっとMLBについて書いてきましたが、注意してほしいのは、値段がつくカードは殆ど当たらないということです。上記はあくまで例外で、商品を購入して開封した結果、購入金額以上の値段がつく確率は相当低いでしょう。ましてや数百万円クラスのカードなど、宝くじの高額当選レベルだと思っておくほうが無難です。

 

カードを買えば儲かるみたいな安易な発想で購入すると、大体痛い目を見ます。これはポケモンや遊戯王にも言えることで、基本的には商品の購入金額を超える期待値はありません。なので、レアカードは当たればラッキーくらいに考え、純粋に開封するワクワクにお金を払い、コレクションを楽しむことができれば理想かなと思います。ま、バランスですね(笑)