ここまで私が興味のあるカードコンテンツについて書いてきましたが、これらすべてに共通するワードが存在します。それがカードの鑑定、通称「グレーディング」です。

 

グレーディングはコレクション性と資産性に関連があります。

そもそもグレーディングとは、直訳すると格付けや等級区分の意味があるらしいです。

カード業界におけるグレーディングとは、簡単にいうとカードを鑑定することです。そのカードの真贋(本物か偽物か)やカードの状態(傷や折れがあるか、など)を鑑定会社ごとの基準で判定することを指します。

また、鑑定結果を保証するため、判定したカードを専用のケースに入れられるといった特徴があります。このケースに入れられると基本的には取り出せないようになっています(ケースといってもダイヤモンド製ではないので、ハンマーなどで壊そうと思えば壊せますが)。

 

鑑定のメリットとして挙げられるのは、鑑定会社が証明した品質が担保されることです。また、ケースに入れられたカードは真空状態で保存されるので、湿気で中身が曲がるなどがなく、落としてもカードが折れてしまうといった心配も回避できます。従って大切なカードを今の状態のままずっと保管しておきたい場合、鑑定に出すことでその願いを極限まで高めてくれるでしょう。もちろん、ケースに入っているからといって適当に扱うと壊れることもあるので絶対はないですが。

 

続いてのメリットは、鑑定結果によりカードの価格が上がることです。

カードが本物であるかももちろん大事ですが、そこは前提条件という位置づけで、カードの価格を決めるうえで大事なのはその状態です。

当然のことながらカードに傷がついていたり、折れがあったりすると状態が悪いとみなされ、価格は下がります。何十年も前のカードの価格が高いのは、あくまで状態がいい場合の価格であり、その枚数自体が少ないから高いというところに注意してください。

 

では、鑑定はどういう基準で行われるのでしょうか。鑑定会社によって基準があるので一概には言えませんが、今回はカード鑑定の老舗であるPSA社の鑑定基準を紹介します。

 

1.状態

カードの四つの角が完璧に尖っているか。画像のピントがしっかりと合っており、完全なオリジナルの光沢を保っているか。

 

2.印刷

汚れやしみはないか。ごくわずかな印刷上の不完全さがある場合は、全体的にカードの見栄えを損なわないか。

 

3.印刷ずれ

画像はカードの中央に配置されているか。印刷ずれはどの程度あるか(完璧な位置に印刷されている場合と比較してどのくらいずれているか)。

 

大きくは上記の観点で鑑定が行われ、結果は最低1、最高10の点数でつけられ、入れられたカードケースに明示されます。カード鑑定に出す人の多くはいい点数を狙いにいきます。自分のお気に入りのカードがいい評価をつけられたら嬉しいですし、状態が担保されていることを証明することもできるからです。担保されているということは、価格も高くなります。

 

PSA鑑定済みカードの価格傾向として最高評価である10点がつくと、鑑定していない同じカードと比べ、価格は数倍程度に上がる傾向があります。9点だと一気に下がり、大体1.2倍程度になります。鑑定していないカードを素人目で見て綺麗だと思うカードは、9点以上つく場合が多いので、あまり上がらないのかと思います。逆に8点以下だと、カード鑑定していない価格かそれ以下になることもあります。

例外として、何十年も前の野球カードなどは点数が低くても高値がつくものもあります。現存枚数が少ないのが要因でしょう。現在発売されているカードでは当てはまりません。

 

ここまでカード鑑定の魅力について書いてきましたが、いくつか注意点もあります。

まず、どの鑑定会社に鑑定を依頼するかということです。鑑定会社も多く存在し、当然歴史のある会社から設立間もない会社もあります。

先程紹介したPSAやBGSといったグレーディングサービスは歴史と信頼がありますが、マイナーな会社のグレーディングサービスを利用し、最高評価を受けても、上記2つのような値段はつかないでしょう。点数がつくことも大事ですが、どこがつけたのかが非常に大きな要素になってきます。

 

次に注意する点として、鑑定にはお金と時間がかかることです。

最近日本にもグレーディングサービスを行う会社が出てきていますが、基本的に鑑定を行うのはアメリカの会社が主流で、そこに鑑定を依頼することになります。

鑑定はアメリカで行われるので、カードをアメリカに送る必要があります。その方法として、個人で送ることもできますが、代行業者を利用してカードの発送から受け取りまで一貫して請け負うサービスもあります。

PSAの場合は日本支社があり、そこに申し込んでカードを預けることで基本的には追加作業は必要なく、返送されるのを待つだけとなります。

ただし現在、鑑定依頼が殺到しており、申し込みから手元に戻ってくるまで約8か月もかかるので、気長に待つ必要があります。詳しくは日本支社のHPをご覧ください(PSAが日本で鑑定とグレーディング - PSA Japan (psacard.co.jp))。

 

また、鑑定には当然料金がかかります。値段はカードによって異なり、鑑定後の市場価格に見合ったサービスを申し込む必要があります。

例えばPSAだと、鑑定後の市場価格が1~50,000円の場合はレギュラーサービス(1枚あたり鑑定料金3,300円)、鑑定後の市場価格が250,001~1,000,000円の場合はスーパーXP(1枚あたり鑑定料金27,500円)といった感じです。

カードの値段が高いほど鑑定価格も高くなるので、その辺も考慮しながら鑑定に出すカードを決める必要があります。そのほかカードの出し方にも注意事項がありますので、上記HPをご覧ください。

 

カード鑑定について簡単に書いてきましたが、いかがだったでしょうか。

カードといっても単に集めるだけでなく、鑑定に出して付加価値をつけるといった楽しみ方もあることが分かっていただけたら嬉しいです。

コレクションの質を上げるもよし、売ってお金に換えるもよし。楽しみ方は人それぞれですが、鑑定はコレクターの心をくすぐるサービスなのは間違いないでしょう。

カード収集の一歩先を進んだ楽しみ方としておすすめです。くれぐれもハマりすぎにご注意を!(笑)