「おなかの調子を整える○○○ヨーグルト」「歯の健康を保つ△△△ガム」「コレステロールを下げる◇◇◇ドレッシング」などなどの食品にはみんな堂々とあのマークが表示されています。

手足を伸ばした人のシルエットでお馴染みの「トクホ」のマーク。

正確には「特定保健用食品」の証しです。

 ここ数年、私たちの「健康指向」や「ダイエット指向」の追い風もあって、特に目にする機会が増えてきたように思います。

 旧厚生省によって1991年にスタートしたこの制度も、すでに18年が経ちます。特定の効能が科学的に証明された食品に対し、国から認可されれば宣伝広告やパッケージでその効能をうたうことができるという、世界で初めての画期的な制度なのです。

 09年3月現在、厚労省から表示許可を受けているトクホ食品は847品目。それらの品目の用途別で最も多いのが、「おなかの調子を整える(整腸)食品」、次いで「コレステロールが高めの方の食品」「血糖値が気になり始めた方の食品」「血圧が高めの方の食品」「中性脂肪・体脂肪が気になる方の食品」「歯を丈夫で健康にする食品」「骨の健康が気になる方の食品」「ミネラルの吸収を助ける食品」、の順で続きます。

 商品数も年々増加して、市場規模は10年前の約5倍に拡大しているトクホ市場ですが、メーカー側にとって認可を得るのは容易ではありません。審査は大変厳しく、数々の実証実験によって効果や安全性を検証しなくてはなりません。莫大な開発費用と多くの時間を要する、まさに高コスト商品といえます。広告のキャッチコピーに大きく「トクホ」とうたっているサントリーの「黒烏龍茶」の場合は、4年もの歳月を費やしたといいます。

 しかしその一方、他社製品との差別化にはやはりトクホ表示がモノを言います。機能性商品として“効果”を明確にアピールできるトクホの信頼性は大きく、多少高価でも購入するという消費者心理もあって、販売戦略上の大きな武器となっていることは否めないようです。

※参考:朝日新聞(09年1月25日付)
http://www.e-tokuho.jp/
http://www.jhnfa.org/tokuho-f.html
週刊金曜日(09年3月10日号)