ライフスタイルの多様化につれ、「外食」や「内食(自宅で調理する食事)」に加え
て「中食(なかしょく)」という分野が注目されています。デパ地下などでアフター5に賑わいを見せる「お惣菜」産業のことを、「外食」と「内食」の中間という位置付けで「中食」市場と呼ばれています。
日本惣菜協会がまとめた「2008年版惣菜白書」によると、07年は前年比2.3%増の7兆9,958億円(見込み)と、いまや惣菜市場は8兆円に迫ろうかという勢いで拡大し続けています。1997年には6兆3,515億円だったことを考えると、10年で1兆6,000億円もの成長を遂げたことになります。ここにきて伸び自体はいくぶん鈍化していますが、なんといっても“調理の要らないできあいのおかず”の人気は、外食産業などと比べて根強い需要があることが浮き彫りになったわけです。
業態別に見てみると、断トツの1位は、商店街やデパ地下に出店する「惣菜専門店」(シェア39.8%)。「コンビニ」(同25.8%)、「食料品スーパー」(同22.8%)がこれに続きます。「食料品スーパー」が0.7ポイント増えた一方、「コンビニ」は0.5ポイント減りました。この要因として、専門店やスーパーの営業時間延長などで業態間の競争が強まったことが影響したと言われています。
また、首都圏と近畿圏の女性を対象に、「惣菜購入時には何を意識するか」について聞いた調査では、「原産地を意識する」が首都圏26.5%、近畿圏25.1%と、共に前年比7~11ポイント増の高い数値を示しています。
「原料・原産地を確認するか」については、4割を超える人が「表示を必ず見る」そうで、「時々見る」「品物によっては見る」を合わせると8割を上回りました。
食に関する相次ぐトラブルを背景に、「惣菜」の分野にも食の安全・安心を求める意識が高まっていることがわかります。
※参考:日経MJ(日経流通新聞)