資生堂JALレディスではアマチュアの長澤愛羅さんがプレーオフまで進みました。長澤さんはサントリーレディスでも10位に入っています。また、今年の日本女子アマで優勝しましたが、昨年の全米女子オープンにも出場しており、海外志向は強いのだろうと思います。
今年度のナショナルチームには大学1年生世代の長澤さんと新地真美夏さん、高校3年生世代の岩永杏奈さんと後藤あいさん、高校2年生世代の廣吉さんなどが入っており、時々JLPGAのレギュラーツアーでローアマの経験がありますが、トップテン入りとなると簡単ではないようです。
今シーズンのここまでの試合でアマチュア選手がトップテン入りしたのは長澤さんの2回以外にヨネックス5位の戸髙玲奈さんだけです。
昨シーズンではNEC軽井沢8位の廣吉優梨菜さんがNEC軽井沢で8位、日本女子オープンで3位、中澤瑠来さんがゴルフ5レディス9位、岩永杏奈さんがスタンレー9位ですから3人で合計4回です。
話は逸れますが、2019年の古江さんはレギュラーツアーでトップテンに3回入った後に富士通で優勝してプロテスト免除になりました。優菜ちゃんも同じ年にトップテンに2回入りましたし、吉田優利さんはワールドレディスで4位に入っています。その他にもレギュラーツアーでトップテン入りした延べ回数は直近2年間よりもかなり多いです。〇〇世代という名前が付いた1998年生まれから2003年生まれの選手は層が厚かったことがわかります。
JLPGAはレギュラーツアーで優勝した場合などの一部例外を除いてプロテストに合格することが試合に出場する条件となっています。
以前はプロテストに合格していなくてもQT順位により試合に出場することができましたが、数年前の制度改定によりそのルートは閉ざされてしまい、今はプロテストに合格することが必須です。
しかし、プロテストは一発勝負ですから、その時の調子や体調に左右されます。ゴルフは一流プロでも予選落ちすることや大叩きするラウンドがあります。一発勝負だと実力を発揮できない実力者がこぼれ落ちるというデメリットがあります。しかも1年に1回ですから20歳前後の大事な時期に数年間棒に振る選手が出てきます。
プロテストに絞るメリットとして一定レベルを維持することが言われていますが、実際には合格者のレベルはピンキリ状態です。プロテストに合格したものの殆ど活躍できないまま終わる選手が多いのが現実です。
重要なのはプロになってから活躍できるかどうかであって、そのためにはプロテストという一発勝負よりも、レギュラーツアーで一定レベルの結果を残すことのほうが近道ではないかと思います。
アメリカツアーではエリートアマチュアパスウェイという制度が設けられ、アマチュア選手が一定のポイントを積み上げることによってQSを経由せずにKLGAツアーメンバー資格を取得できるようになっています。
2025年、ロッティウォードさんがこの制度第1号となり、ツアーメンバーになってからも優勝するなど大活躍しています。
JLPGAもエリートアマチュアパスウェイ制度の導入をしても良いのではないかと思います。資生堂JALレディスの解説をしていた平瀬さんがこの制度について触れており、導入を考えても良いのではないか・・・と言っていたように思います。
ただ、この制度で1年に10人もプロ入りするのでは甘すぎますので、1年に1~2人出るか出ないか程度の合格ラインにしないといけないでしょう。試合毎のポイントをどうするかといった問題は過去の事例を参考にすれば適切な数字が出てくると思います。