ティーショットに関する部門はフェアウェーキープ率、ドライビングディスタンス、トータルドライビングの3部門が設けられています。本来であればフェアウェーキープ率とドライビングディスタンスを数値化したものがあれば良いのでしょうが、数値化が難しいので利用法の順位を合算したトータルドライビング部門が設けられています。ただ、順位を合算したものなので、ストレートに選手のティーショットを評価できるものではありません。
トータルドライビング順位とパーオン率順位を合算したボールストライキング部門もあり、ティーショットの精度とセカンドショットの精度の両方を表すデータになっていますが、これも順位の合算なのでしっくりきません。
ドライビングディスタンスの上位選手は飛ばし屋として定評のある選手ばかりで、あまり顔ぶれは変わりません。2024年の上位選手と2025年の上位選手を比較すると、神谷さん、穴井さん、小林さん、葭葉さん、山路さん、櫻井さん、佐久間さんの7人は2シーズン連続で上位をキープしています。入谷さんがデビュー年の2025年に加わったくらいです。穴井さんや葭葉さんはこの部門が公表されるようになってからずっと上位をキープしています。つまり、故障や大きなスランプが無い限り、大きく変動する選手はいないということです。逆に言えば、飛距離の出ない選手が努力しても飛距離を伸ばすのは難しいということです。
フェアウェーキープ率はティーショットがあまり曲がらないという定評のある選手ばかりで、こちらも顔ぶれはあまり変わりません。堀琴音さん、吉本ここねさん、上野さん、ささきしょうこさん、青木瀬令奈さんといった選手は2024年に引き続き2025年も上位でした。
ただ、フェアウェーキープ率はドライビングディスタンスよりもシーズン毎の変動は大きいようで、フェアウェーキープ率を落とすことでスランプを招く選手がいます。
その代表例が尾関さんで2024年の73.082%(8位)から2025年は69.8319%(32位)に下がったことでパーオン率が3%下がり、平均ストロークも1.7ストローク悪くなりシード落ちの原因となりました。パワーよりも正確性で勝負する選手ですからフェアウェーキープ率が落ちることがスコアに直結してしまう例でしょう。2025年に期待されたほど活躍できなかった政田さんと川﨑さんも同様です。
ドライビングディスタンスとフェアウェーキープ率のバランスが最も良かったトータルドライビング1位の選手は桑木さんです。佐久間さんと荒木さんは飛距離、申ジエさんや木村彩子さんは正確性で勝負していますが、ティーショットにおいて大きな穴が無いことがわかります。
ピンを狙うショットの精度とパットが勝負においては重要です。ティーショットの精度も重要ですが、それ以降のショットとパットでカバーできます。フェアウェーキープできなくても打てる場所なら問題ないという選手が増えているのも現実です。