ワールドレディスが終了しました。

 

決勝ラウンドのスコア比較です。

3R ベスト67、60台10人、アンダー21人、平均72.5692

4R ベスト67、60台2人、アンダー6人、平均75.6769

 

最終日はグリーンが硬いうえに風も強くなり、パーオンさせるのがやっと、ラッキーが無ければバーディチャンスにもつかない、パーオンしても簡単にパーセーブできない速さに各選手とも苦しんでいました。

決勝ラウンドにも関わらず、平均スコアが一番悪い75台でした。風もあるでしょうが、茂木さんが一番やりたかったのは最終日のコースセッティングだったのでしょう。

 

優勝は最終日のベストスコア67を叩き出した@リヒョソンさんでした。

昨日のブログで、トップのイイェウォンさんはビッグスコアの翌日なのでスコアを落とす可能性があり、4アンダー以上の選手が優勝圏内と書きました。

連日、ベストスコアが67ですので、優勝スコアが8アンダーまで下がれば3アンダー組までチャンスがあるのですが、3アンダー組の面子を見て、ここからの逆転は難しいだろうな・・・と思ったわけです。

特に、15歳のアマチュア選手が逆転優勝するとは夢にも思いませんでした。15歳ながらレベルの高い選手なのだろうとは思っていましたが、イイェウォンさんや山下さんが上位にいる中でのアマチュア優勝は無いだろうと、誰もが思っていたと思います。

@リヒョソンさんは16番終了時点で5アンダーでした。その時点で4人の選手が6アンダー以上でしたので、普通のコースならそこからの逆転は無かったでしょう。

17番バーディ18番イーグルで一気に8アンダーまでスコアを伸ばしましたが、本人もそれで優勝できるとは思っていなかったのではないでしょうか。勿論、トップ3に入れる程度の認識はあったと思いますが・・・。最終日に無欲で自分のゴルフが出来た唯一の選手だったと思います。

 

佐久間さんはよく粘っていたのですが、またしても優勝に届きませんでした。難しいコースセッティングの中、バーディを簡単に獲れないものの、再三のピンチもパーセーブして16番のスーパーショットで優勝を手繰り寄せたかと思いました。それだけに17番パー3は悔やまれますね。17番をパーで切り抜けていたら18番はバーディを獲れたような気がします。風の読みが悪かったのか、運が無かったのか・・・。単なるイケイケドンドンの選手ではなく、同学年の中では技術レベルが一番高いと思っていますので、早く1勝させてあげたいですね。1勝すればシーズン中に複数回優勝できる選手だと思います。竹田さんのように優勝は向こうからやって来るらしいので待つしかないですが、その前に昨シーズンのように調子を落とさないことが大事です。

 

山下さんとイイェウォンさんはマッチプレーを意識していたと思います。テレビ中継でも日韓女王対決を煽っていました。このブログでは一騎打ちにならず佐久間さんが絡んでくると予想しましたが、世間の大方の予想はテレビ局同様だったでしょうし、この2人もそういう意識があったかも知れません。9番で山下さんが追いつき、その後は2人ともショットの安定性を欠きました。相手選手を見過ぎていたかも知れません。10アンダーを目標にした自分のゴルフをできていたのかどうか・・・。

イイェウォンさんの普段のプレーを知りませんが、メンタルが強そうな選手です。

山下さんはメンタルが強く、安定感のある選手です。この2人が優勝争いをする中で、ともに後半9ホールで4つもボギーを叩くのは想像できなかったですね。

 

それにしても今シーズンは日本人選手による優勝争いが続いていました。時々、韓国人選手が上位に顔を出しますが、大抵はトップテンに1人顔を出す程度でした。

しかし、今大会は上位6人のうち韓国人選手が4人、日本人選手は2人だけに留まりました。

 

この原因は何でしょうか・・・。

偶然ということもありますが、やはり難しいコースセッティング、特に硬くて速いグリーンへの対応力の差ではないかと思います。

東コースは飛距離優位だというマスコミ記事が多く、ファンだけでなく選手もそう感じて試合に臨んだのではないでしょうか・・・。

しかし、現実にはショットの精度と技術勝負でした。飛距離を武器にスコアを伸ばすイケイケタイプの選手は軒並み苦戦し、結果的に上位に残った日本人選手は我慢のゴルフができる選手と難しいコースに強い選手でした。

韓国人選手の中でもイイェウォンさんと@リヒョソンさんは韓国ツアーで活躍し、申ジエさんは世界で戦ってきた技術を持っています。

国内ツアーがいつも止まりやすくて、スティンプメーター10~11程度の強い目にパットを打てる選手が有利なセッティングばかりなので、今大会のようなコースセッティングに対応できなくなっているような気がします。

 

以前にも書きましたが、日本は雨の多い国です。硬くて速いグリーンに仕上げるのは難しいのかも知れませんが、こういうコースセッティングに対応できる技術を身に付けなければいけないと思います。

 

マスコミは最年少アマチュア優勝で騒ぐのが目に見えていますが、国内ツアーがレベルアップしていると浮かれている場合ではないことにJLPGAは気づかないといけません。

 

最後に、プレーオフでもないのに最終組のホールアウトまで中継できないLIVE中継をするテレビ局の意識の低さについても書かざるを得ません。そもそもスタート時間が遅すぎます。せっかくCSと地上波のリレー中継をしているのに、一番大事な部分をどちらでも放送できないというのは駄目でしょう。テレビ中継が先に決まっているのですから、逆算してスタート時間を計算しないといけません。誰がスタート時間を決めているのでしょうか・・・・。

 

JLPGAは色々と反省してほしいですね。