2023年シーズン、ちょっぴり残念だった選手4人のスタッツ分析です。

 

メルセデスランク23位の高橋彩華さんは優勝できないままシーズンを終えました。

常時善戦型の選手で、メルセデスランクは2019年に14位、2020~21年に8位、2022年に14位と3シーズン続けて安定した成績を残し、2022年には初優勝しましたが、2023年はトップテンも7回しか無く、デビューシーズンを除けば最低のシーズンとなりました。最終戦のリコーカップで2位に入りましたが、これが唯一の見せ場でした。高橋さんと言えばショットメーカーで詰めが甘い印象が強いですね。2020~21年のパーオン率は2位でしたが、2023年は16位でした。パットでスコアを作るタイプではないので、やはりパーオン率が75%近くにならないと厳しいです。持ち前のショットを取り戻せるかどうか・・・。

 

メルセデスランク24位の原英莉花さんは故障のため3か月ほど試合に出場せず、22試合のみの出場に終わりました。一時はシードも厳しいかと思いましたが、日本女子オープンで優勝してシードを確定させました。出場試合数が少ないのでポイントや賞金が少ないのは仕方がないと思いますが、故障がちな選手なので、2024年シーズンを無事に戦えるかどうかが心配です。ここ2シーズンに関してはショットが安定してきました。ただパットを含むショートゲームは課題であり続けてきましたので大きく改善することは難しいでしょう。メンタル的にもムラがあるように感じますし、ポカも多いですね。メンタルが強いのでメジャーで優勝できるというよりも、メジャーでない試合では最後まで集中できないのではないか・・・と思っています。

 

メルセデスランク41位の尾関さんは、デビューした2022年の16試合目に初優勝し2勝目を期待されたのですが、未勝利に終わりました。2022年とランクは近いですが、2022年が26試合出場したのに対して2023年は36試合出場しての結果です。パットは上手い選手ですが、ショットの精度が低いのが影響しました。特に前半21試合のうち14試合で予選落ちし、シードから陥落しそうな雰囲気でした。後半は少し持ち直し、ゴルフ5以降の11試合のうち5試合でトップテン入りしました。2勝目についてはショット次第でしょう。

 

メルセデスランク48位の川﨑さんは、デビューした2022年に2勝を挙げて、今シーズンは女王争いを期待していたのですが、最後までシード争いギリギリの戦いとなり、大きく期待を裏切ってしまいました。2022年後半戦での勝負強さは大物感があっただけに残念な1年になってしまいました。

2022年は規定ラウンド数に達していないので参考にしかなりませんが、2023年はパーオン率が4%下がったことが不振の大きな理由だと思います。ショットの立て直しが必須だと思います。