2023年に初優勝した選手は岩井明愛さん、櫻井さん、菅沼さん、神谷さん、蛭田さん、リハナさん、吉本ひかるさん、山内日菜子さん、小滝さんの9人でしたが、岩井明愛さんと櫻井さんは既に取り上げました。

 

菅沼さんはメルセデスランク11位、平均ストローク14位でした。2022年はメルセデスランク8位、平均ストローク6位でしたので、ランクは落としたのですが、待望の初優勝と2勝目を果たしました。

菅沼さんは飛距離が出てパットも上手い選手ですが、2023年は平均パット数も総パット数も2022年よりも悪かったので平均ストロークも落としたのだと思います。飛距離の出る選手としてはパーオン率が低く、2023年は過去最高のパーオン率を残したものの70%に届きませんでした。パットの上手い選手なのでパーオン率が70%に届くようであれば今シーズンも複数回優勝できるでしょう。

 

神谷さんはデビューシーズンで優勝し、メルセデスランク19位、賞金獲得額11位でした。ただ、平均ストローク34位、パーオン率59位、パーセーブ率60位、リカバリー率66位とショットの安定感には欠きます。飛距離は1位ですし、パットも上手い選手ですから魅力溢れる選手です。屈託のないプレースタイルも好感を持てます。将来性な期待したい選手ですが、ショットの安定感が無いだけに思わぬ不振ということもあるでしょう。ショットの精度とショートゲーム次第だと思います。

 

蛭田みな美さんは初優勝してメルセデスランク20位に入りました。平均ストローク19位、パーオン率20位などショット関連の主要スタッツは20位前後と安定しています。特にパーオン率は2019年から20位台でしたが、2023年に大きく変化したのはパットでした。2022年まで80位台だった平均パット数と総パット数が2023年には50位以内に入ってきました。これだけで大きく躍進したのですから、今後もパット次第ということになります。

 

リハナさんと吉本ヒカルさんは同タイプです。飛距離が出ないのでパーオン率も低く、それをショートゲームでカバーするスタイルです。リハナさんのほうが全体的に上ですが、ともにコースを選ぶタイプで、爆発的に優勝回数を増やすことは難しいと思います。

 

山内さんと小滝さんは平均ストロークもパーオン率もシード選手として活躍し続けるのは難しい数字です。