アメリカツアーは2試合が終了し、暫くの間は試合がありません。次は2月22日から始まるホンダLPGAタイランドですから1か月近くのオープンウイークとなります。オープンウイークというよりも、1月に開催された2試合は別モノという感じです。

アメリカツアーの再開は2月22日ですが、その1週前の2月15日にはサウジレディス国際が開催されます。

 

2月12日までは上位選手のスタッツ分析を行い、今シーズンの活躍を予想していきたいと思います。

 

1回目は山下さんです。2シーズン連続でメルセデスランク、賞金獲得額、平均ストロークで1位でした。また、2シーズン連続5勝しています。今の国内女子ゴルフツアーでは抜き出た存在と言っても良いでしょう。

2020~21年、2022年、2023年の3シーズンを比較します。

平均ストローク

71.2678(12)→69.9714(1)→69.4322(1)

パーオン率

70.9487(18)→75.1543(1)→74.6411(5)

平均パット数

1.8226(34)→1.7613(4)→1.7256(1)

総パット数平均

29.7209(32)→29.3148(19)→28.7368(7)

パーセーブ率

87.8553(5)→90.4835(1)→90.0585(1)

平均バーディ数

3.1296(24)→3.7685(2)→4.3828(1)

ドライビングディスタンス

232.58(59)→236.52(47)→238.26(53)

フェアウェーキープ率

76.2613(9)→77.1825(5)→79.0841(1)

リカバリー率

70.0127(1)→70.1863(5)→69.3920(2)

 

2020~21年はパーセーブ率とリカバリー率がトップ5でした。飛距離は出なくてもショットはまずまず、そして小技の上手い選手というイメージでした。高校卒業したばかりのシーズンでしたので、まだ身体も出来上がっていなかった印象がありました。

その後はトレーニングも積み、身体も大きく見えるようになり、力強さも感じられるようになりました。

2022年にはショットの精度も上がり、ショットとパットが揃った選手に成長しました。

2023年は飛距離以外のスタッツは全てトップテン入りしています。総合力で彼女に並ぶ日本人選手が居ないという状況です。

数字はコース難易度にも影響されますが、それぞれ上限に近づいているということは感じられます。

あとは、トップレベルの技術をどれだけ長く維持させることができるか・・・という状態でしょうね。

故障をしなければ、アメリカツアーに本格参戦しなければ、25歳くらいまではトップレベルを維持すると思います。

女王を複数回獲りましたので、国内でモチベーションを保つのは簡単ではないと思いますが、今年8月に23歳になりますので、5シーズン連続女王や長期的には永久シードをモチベーションにして国内ツアーを引っ張るのも一つの生き方です。

ただ、今年は海外メジャーにも積極的に参戦すると言っていますし、そこでの結果次第ではアメリカツアーへの本格参戦ということも考えられます。永久シードも価値が高いように見えて、現実は名誉でしかないような気がしますし・・・。

 

いろいろ書きましたが、今シーズンの国内女子ツアーも山下さんを中心に回ることは間違いなさそうです。