国内女子ツアー主要スタッツの分析を終了し、今後は有力選手のスタッツ分析と今シーズンの予想や課題などを取り上げていきたいと思います。

 

本来であればメルセデスランク1位の山下さんから始めるところですが、アメリカツアーが今週開幕し、稲見さんが出場予定ですので、第1回は稲見さんになります。

アメリカツアー組は12月にスタッツ分析をしていますので、次の記事で簡単に触れたいと思います。

 

稲見さんの2023年シーズンのスタッツです。

平均ストローク 70.7932 (13位)

パーオン率 73.1959(9位)

平均パット数 1.7912 (25位)

総パット数平均 29.7938 (52位)

パーセーブ率 87.8580 (10位)

平均バーディ数 3.4536 (19位)

飛距離 242.21 (32位)

フェアウェーキープ率 70.9867 (17位)

リカバリー率 64.1026 (30位)

 

平均ストロークは13位でしたが、メルセデスランクは16位でした。トップテンには7回しか入りませんでしたが、ジャパンクラシックで1勝しました。

普通の選手のスタッツであればバランスも取れていますし、特に悪くはありませんが、稲見さんですからね・・・。

ここには書きませんでしたが、トータルドライビング1位、ボールストライキング2位ですから、ティーショットとセカンドショットに関しては悪くなかったのだと思います。ショートゲーム、特にパットがイマイチだったと思います。

予選ラウンドの平均ストローク12位に対して、決勝ラウンドの平均ストローク27位ですから、思うようにスコアを伸ばせなかった試合が多く、それも印象を悪くしていると思います。

 

2019年以降のスタッツの変遷です。

                2019→2020~21→2022→2023

平均ストローク 7位→1位→2位→13位

パーオン率   1位→1位→2位→9位

平均パット数  43位→2位→13位→25位

総パット数   94位→19位→44位→52位

パーセーブ率  6位→1位→2位→10位

平均バーディ数 11位→1位→13位→19位

リカバリー率  14位→2位→6位→30位

 

2020~21年シーズンは絶好調で、スタッツも殆ど穴が無い状態でした。2022年は前のシーズンと比較してグリーン上で上手く行かなかったように感じましたが、何とか踏ん張っていました。しかし2023年はショットの精度を示すパーオン率で2%ダウンしましたが、ショートゲームの指標も悉くダウンしています。グリーンだけでなくショットも満足できなかったシーズンだったと思います。シーズン中に何度もスイングを変えたとコメントしていましたので、同じことを遠いアメリカですれば大変なことになってしまうでしょう。

ショットメーカーの稲見さんがアメリカツアーで活躍するには、まずショットが良いことが求められますので、スイングが固まっているかどうか・・・です。

稲見さんはパット巧者ではありません。2021年だけが極端に良かったのですが、あのシーズンを再現するのは難しいでしょう。しかもアメリカツアーではグリーンに対応するのが難しいというのが定説です。元々はあまりパットが入らない稲見さんなので、パットが入らなくても気にしないことでしょう。

総合力の高い選手で安定感もありますので、普通にやればシードは確保できると思いますが、国内ツアーでシードを獲りたいと言っていますので、アメリカツアーに対する本気度が気になります。

一部では海外選手との戦いに強いと言われています。東京五輪とジャパンクラシックのことを指しているのだと思いますが、それは結果論の話ですから、あまり楽観的に考えないほうが良いと思います。