新人戦も終了し、国内女子ゴルフの今シーズンは終了しました。

 

プロテストとQTに関して色々な意見があったようですが、今のままで良いのか疑問を感じます。

スポーツの世界もその他の世界も裾野の広さが頂点を高くすると言われています。

 

以前はプロテストで合格できなかった選手がQTに出場して上位に入ればレギュラーツアーやステップアップツアーに出場することができました。

実際、そのルートを使ってシードを確保して活躍した選手もいます。

今はプロテスト合格者にのみQTの出場権が与えられており、アマ選手を除いてQTに出場しないと主催者推薦でのツアー出場も認められません。

少数精鋭によりレベルを保とうという考え方ですね。

 

プロテストは毎年20人程度の合格者を輩出します。合格率3%という狭き門ですが、最終プロテストは72ホールの一発勝負です。

 

現行制度を支持する人は一発勝負のプロテストに合格できない選手は勝負強さが無いとか実力が無いということを前提にしているようです。プロテスト合格者数を増枠すればレベルの低い選手が合格してしまうという考え方です。

確かに、プロテストの合格枠を増やせば試合に出ても予選落ちばかりの選手が増えるのは間違いないでしょう。プロテストで20人合格しても成功する選手は1割か2割しかいません。増枠しても成功する選手は殆ど増えず、成功しない選手が大きく増えるのですから・・・。

 

ただ、一発勝負の弊害により、本来であればプロとしてツアーに出場して活躍していたかも知れない選手もプロテストで失敗することがあります。

いつも書いているように、ゴルフは実力だけで順位が決まるものではなく、調子・コース相性・運といった要素によってスコアが大きく左右されるスポーツです。

申ジエさんですら今シーズン4回も予選落ちしています。おそらく、今の国内女子ツアーで一番高い技術を持っている彼女ですら上手く行かない試合というのがあります。

必ずしもプロテストで上位合格した選手がツアーでトップクラスになるわけでもないのが現状です。例えば、稲見さん、小祝さん、笹生さん、西郷さんはギリギリの合格でした。プロテストだけでレベルが決まるのではないことを彼女たちが証明しています。

 

2018年まで、一発勝負のデメリットを緩和していたのがQTです。

QTも一発勝負ですが、プロテストと違う時期、違うコースで実施されますので、調子・コース相性・運と言った要素がプロテストとリセットされた状態で行われます。

制度変更前の2018年のファーストQTには450人以上、セカンドQTに400人、サードQTに200人が出場していました。

今年のファーストQTには280人程度が出場しました。

つまり、ツアー出場を目指す選手が170人削られたわけです。

ただ、以前の制度に戻すのは大人の事情もあって難しいのでしょう・・・ね。

 

(第一案)

プロテスト不合格者のうち一定レベルの選手に敗者復活の機会を与える。

絞るのであれば合格者から2打差以内(今年であれば13人)とか3打差以内の選手(今年であれば19人)、もう少し広げるのであれば最終日までプレーできた選手(今年であれば60人)にファーストQTの出場権を与える方法があると思います。2019年にのみ行われた救済策の復活版と言ってもよいでしょう。

前者ならファーストQTの各地区に数人程度増えるだけでほぼ影響は無く、後者なら各地区に20人増えますがQTは4人プレーなので十分可能です。

 

ただ、JLPGAがQT制度を改革した経緯から、プロテスト合格者にしかツアー出場権を与えない現行制度には拘りがあるでしょう。合理性よりも面子優先です(笑)。

 

QT制度を変えないのであればプロテストの弊害を少しでも緩和させることを考えて欲しいですね。

 

(第二案)

プロテストを年2回実施して、72ホール×2試合の合計スコアで上位20人を合格とするか、あるいは合格者数を1回ずつ10人程度に絞ることも一つの方法です。これならプロテスト合格者数を増やさず、調子とコース相性に左右される一発勝負のデメリットが少しだけ緩和されます。