2019年までは賞金ランクが国内女子ゴルフ界の指標となっていました。

2020~2021年シーズンでは賞金ランクとメルセデスランクが横並びのような形で、両方が国内女子ツアーの指標となりました。なのでシード選手は50人を超えました。マスコミは2022年からメルセデスランクがメイン指標となるにも関わらず、賞金女王を女子プロゴルファーナンバーワンとして扱っていましたが、メルセデスランク1位の選手もナンバーワンとして扱うべきでした。

 

2022年からメルセデスランクがメインの指標となったわけですが、いきなり出来た制度ではありません。歴史がありますし、賞金女王だけでは見えないものも見えてきます。

 

メルセデスランク1位の変遷です。()内は賞金ランクです。

2012年 全さん(1位)

2013年 さくらさん(2位)

2014年 アンさん(1位)

2015年 イボミさん(1位)

2016年 イボミさん(1位)

2017年 鈴木愛さん(1位)

2018年 申ジエさん(2位)

2019年 渋野さん(2位)

2020~2021年 古江さん(2位)

2022年 山下さん(1位)

 

メルセデスランク1位と賞金女王が異なっているシーズンは4回あります。

 

2013年は森田理香子さんが賞金女王となったシーズンでした。最終盤まで横峯さくらさんと森田さんが競り合ったシーズンで、エリエールレディス最終日の17番で森田さんがイーグルを獲って優勝した試合が思い出されます。あれがバーディなら藤本さんとのプレーオフとなり、もしもプレーオフで森田さんが負けていれば賞金額は1千万円少なくなりました。最終的な賞金獲得額の差は約130万円でしたから、あのロングパットで横峯さくらさんが賞金女王を逃したわけです。

 

2019年は鈴木愛さんが7勝して賞金女王となりました。賞金2位の渋野さんに750万円の差をつけました。鈴木さんが7勝、渋野さんが4勝なので当然の結果ですが、渋野さんには全英女子オープンで優勝した時の賞金が加算されていません。

ちなみに、このシーズンのメルセデスランク2位は申ジエさんで、賞金女王の鈴木さんはメルセデスランク3位でした。

 

2020~2021年は稲見さんが賞金女王となりました。2年に跨ったシーズンで稲見さんが9勝もしました。賞金2位の古江さんに約845万円の差をつけましたが、メルセデスランクでは1位を古江さんに譲りました。僅か3.56ポイントの差でした。

メルセデスランクでは古江さんと稲見さんの一騎打ちだったのですが、このシーズンは稲見さん無双と言われました。海外ツアーに参戦した古江さんがもしも国内ツアーに専念していたら稲見さんの賞金女王は無かったかも知れません。

東京五輪でも優勝した稲見さんの年と言われた2021年でしたが、メルセデスランクだけでなく賞金女王も古江さんに譲っていたらマスコミはどういう評価を書いたのでしょうか・・・・。

 

2022年は山下さんがメルセデスランクだけでなく、他を圧倒するシーズンとなりました。2021年の稲見さんを超える「無双」状態でした。

明日以降、2022年シーズンの回顧を始めたいと思います。