今シーズンも残り6試合となりました。
貴金属世代の活躍もあり、国内女子ゴルフツアーの勢力図は一変しました。
外国人選手がQT制度を利用して国内ツアーに大量参入したのが2010年ですが、それ以降はさくらちゃんが孤軍奮闘していました。その後、森田理香子さんが単発的に賞金女王を獲得しましたが、その後はさくらちゃんがアメリカツアーに参戦したため外国人選手がツアーを席捲していました。
鈴木愛さんが賞金女王を2回獲得しましたが、鈴木さん以外の日本人選手はシーズン通して活躍することが少なく、2017年までは外国人選手が賞金ランクトップテンの大半を占めていました。
2018年に黄金世代が登場してからの国内女子ツアーの勢力図は一変しました。
賞金ランクトップテンの内訳です。
2017年 24歳以下2人、25歳以上1人、外国人7人
2018年 24歳以下4人(うち貴金属2人)、25歳以上3人、外国人3人
2019年 24歳以下4人、25歳以上3人、外国人3人
2020~2021年 24歳以下8人、25歳以上1人、外国人1人
2020~2021年ツアーの優勝者も貴金属世代の圧勝です。
14試合 24歳以下10勝(うち貴金属10勝)、25歳以上2勝、外国人2勝
32試合 24歳以下22勝(うち貴金属22勝)、25歳以上8勝、外国人2勝
世代交代と言われていますが、日本人選手で25歳~30歳前後の選手でトップクラスの選手は鈴木愛さん1人しかいませんでしたので、貴金属世代の活躍により交代したのは世代では無いのですね。
データを見ると、国内ツアーの上位を占めていた外国人選手を下位に追いやったのが貴金属世代ということになります。
2017年の賞金ランクトップテンに外国人選手が7人もいたのですが、2018年と2019年はそれぞれ3人、2020~2021年は申ジエさん1人だけとなりました。
今シーズンは外国人選手が4勝していますが、4勝全てが申ジエさんです。
申ジエさんはアメリカツアーでも賞金女王になった「超」の付く一流選手ですから、簡単には衰えません。日米韓で60勝もしている選手なので勝ち方を知っていますから、チャンスが少なくなったものの優勝争いになると無類の勝負強さを発揮した結果です。
賞金ランク10位台に付けている外国人選手はペソンウさん、全さん、イミニョンさんの3人です。
この3人は申ジエさんと対照的で、ゴルフは上手いのですが勝負強さに欠けるタイプで、優勝争いをしても勝負強さを感じない選手です。
外国人選手の参入により活躍の場を失ったのが30歳前後の日本人選手だったのですが、貴金属世代の台頭により活躍の場を失ったのは日本人選手の年長世代ではなくて外国人選手・・・というオチですね。
そんな中、キムハヌルさんが今週の試合を最後に現役引退を発表しました。メジャー優勝により今シーズンまでシード選手として戦ってきましたが、今シーズンの賞金ランクは79位で予選落ちも目立っています。シード落ち確実ですからね。
シード圏外の外国人選手は決断の時が近づいていると思います。年齢的に引退を決断する選手、母国での活躍を希望する選手、QTに回っても日本で頑張る選手に分かれるでしょうが、ランク82位のイボミさん、84位の黄アルムさん、123位のジョンジェウンさんも厳しい状況です。
一方、古江さんがアメリカツアー参戦という情報も飛び込んできました。
渋野さんともに最終QTに出場するようです。アメリカツアーに参戦するのであれば若いうちのほうが良いでしょうが、古江さんは複数年シードを持っていないので冒険ですね。
飛距離を問題視する意見も多いようですが、アメリカツアーでも飛距離ではなく正確性が優先される試合もあります。毎試合活躍しようとするのではなく、狙った試合で上位に入るという考えでシードを確保していくことができれば良いと思いますが、メジャー優勝を狙うだけであればスポット参戦でも良いと思います。